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Technics(テクニクス) SP-10 SP-10mk2 SP-10mk3 修理・レストア専門ショップ

Technics (テクニクス) SP-10mk2 オーバーホール S:DA7927B018P


Technics (テクニクス) SP-10mk2のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・各電子部品の劣化
・ブレーキソレノイド動作遅い

処置
・中継回路基板改修導入
・各操作スイッチ全数交換
・駆動回路基板トランジスタ・ダイオード全数交換(スイッチングダイオード除く)
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  ヒューズ全数交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機構部クリーニング、注油
  電気調整、機械調整
  24時間以上のエージング後動作確認

購入後、長期に渡ってお使いになられていて、これからも安定してご使用になりたいとの事でオーバーホールを実施させて頂きました。

各電子部品の劣化が確認されて不安定な状態でしたが、オーバーホールを実施した事で、安定して動作しています。

ただ、今回はすんなりと作業が完了しませんでした。
メンテナンスが完了し、出荷直前の動作チェックで問題が見つかりました。
回転スタートして10分程度経過すると、回転が小刻みに左右に揺れています。
このトラブルシューティングに、1週間程度費やしてしまいました。
駆動回路基板が犯人でした。
モーター駆動信号がコントロール回路基板から送られてきて、その信号がモーター駆動回路で4分割されてモーター駆動回路に送られます。この4本の信号の内、1本に異常発振が見られます。
この回路の部品に問題が有るはずです。この回路に直に繋がっているトランジスタを交換すると治まったのですが、暫くエージングを行うと時々パルス状のノイズが混入し、回転が瞬間的に不安定になります。
冷やしても温めても同じ症状が発生しますので、温度特性ではありません。
結局、この回路基板の半導体を全数交換する事になりました。(スイッチングダイオードは除く)
取り外した半導体は、全てチェックを行いましたが全て問題は有りません。
何故この様な症状が発生したのかは確認できませんでしたが、交換後は安定して動作しています。
オーバーホール後に少し弱っている半導体の不具合が顕著に出て、動作が不安定になる事は有りますが、この様な現象は、初めてですね。
お客様にお返しする前に発見できた事は幸いでした。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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LUXMAN (ラックスマン) DP121 オーバーホール S:G7903769


LUXMAN (ラックスマン) DP121のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・各電子部品の劣化による若干の回転ムラ発生

処置
・回転数切り替えスイッチ交換
・回転数切り替え用マグネット着磁
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  タンタルコンデンサ全数交換(1部フィルムコンデンサに交換)
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機構部クリーニング、注油
  電気調整
  24時間以上のエージング後動作確認

各電子部品の劣化が進み、若干の回転ムラが発生していました。オーバーホールを実施した事で、回転ムラは収まっています。

この製品には、テクニクスのSP-10に用いられているDDモーターが使用されています。
ただ、そのまま使用されているのでは無くて、変更されている箇所が有ります。
電源回路とストロボ点灯回路はLUXMANオリジナル品が使用され、ストロボもネオン管からブラックライトに変更されています。
モーターの大きな違いは、スピンドルの直径がSP-10用の物より細くなっている点です。
どちらが良いのかは断言できませんが、見た感じでは、SP-10の方がしっかりとした軸に見えてしまいます。

一通りのオーバーホール作業を終わらせ、エージング中に問題が発生しました。
エージング中に何かの拍子で回転ムラが発生し、45rpmでエージングを行っていると、回転スタートから1時間程で回転が止まってしまいました。
この製品は、回転数の切り替えにリードスイッチを使用しています。このリードスイッチが悪さをしていました。
33rpm用のスイッチには問題が有りませんでしたが、45rpm用のスイッチを取り外して磁石を近づけると暫くの時間は導通するのですが、突然導通が無くなってしまいます。軽くショックを与えれば回復するのですが、同じ事が繰り返し発生していました。
33rpm用、45rpm用の両方のスイッチを交換してエージングを再度行い、45rpmでの回転停止は治まりましたが、時々現れる回転ムラは治まりません。
スイッチの取り付け位置が悪いのかと調整を行いましたが、完全に無くす事は出来ませんでした。
理論的にはあまり考えられないのですが、スイッチ動作用のマグネットの磁力の低下を疑い、着磁を行って再度エージングを行うと、不自然な回転ムラは解消しました。
あまり体験出来ない現象ですね。

今回のオーバーホールにて、今後長期間に渡り、安定してこの製品の良さを発揮するでしょう。

当店ではPD121シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、PD121シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
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LUXMAN (ラックスマン) PD121A オーバーホール S:C0600340


LUXMAN (ラックスマン) PD121Aのオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・各電子部品の劣化

処置
オーバーホール
・電解コンデンサ全数交換
・フィルムコンデンサ全数交換
・調整用半固定抵抗器全数交換
・小信号トランジスタ全数交換
・各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
・各回路基板クリーニング、防湿コーティング
・リレー周辺配線手直し
・電源回路パワートランジスタ2個交換
・電気調整
・24時間以上のエージング後、動作確認

少し珍しいLUXMAN PD121Aです。
PD121との違いは、DDモーターユニットが日本サーボ製のクオーツロック制御に変更され、それと共に電源ユニットやストロボ点灯ユニットが変更されています。
見た目は殆ど変わらない2台ですが、中身は全くの別物です。

PD121は、Technics SP-10用のモーターに機構的な変更を加えた物で、コアに線材を巻いていますが、PD121Aはコアレスになっています。
本製品のDDモーターステータ部です。


底から見た状態です。モーターユニットを組み上げると、この部分は全く見えなくなります。
コアレスモーターを使うと回転トルクが基本的に弱くなりますが、電源を±両電源にして補っています。

生産後、長期の年月を経ていますので電子部品の劣化が進み、回転ムラが少しばかり多くなっています。この製品のストロボには各回転数の数字が書かれていますが、それが少しユラユラと揺れる程度です。
オーバーホイール後にはこの回転ムラが治まり、ストロボが殆ど静止して見えます。

当店に入荷する以前に修理を実施された跡が有りました。
信頼性を低下させる作業が2件有りました。
まず、電源回路のパワートランジスタの実装方法です。
修理時の部品交換は、壊れた部品を同じ、又は同等品の部品と交換しますが、この製品に使われていたトランジスタは、リード線が根本付近で継ぎ足されていました。
その様子です。


上が実装状態、下が回路基板から取り外した状態です。
しっかりと半田付けがされていますが、これは不安です。今回のオーバーホールにて、どちらも新品に交換しています。
2件目は、リレー周辺の配線です。

この様な状態でしたので、手直しを行っています。

どちらも大きい問題では無いと思いますが、やはり少しばかり気になりますね。

今回のオーバーホールにて、今後長期間に渡り、安定してこの製品の良さを発揮するでしょう。

当店ではPD121シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、PD121シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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Technics (テクニクス) SL-1000mk3 オーバーホール S:DK2726E015


Technics (テクニクス) SL-1000mk3のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・回転トルク弱い 
・回転立ち上がり遅い 
・停止が遅い 
・加振にて動作異常
・回転時プラッタ振動発生 
・回転時モーター部から異音発生 
・スピンドル下部軸受接触部面荒れ
・本体速度調整ボタンのネジ位置調整ズレ

処置
・スピンドル下部軸受交換 
・スピンドル下部軸受接触部研磨 
・スピンドル側面研磨
・各操作スイッチ全数交換 
・本体速度切替ボタン部ネジ位置調整
・ヒューズ回路基板配線接続用スタッドピン研磨
・キャビネットダストカバーヒンジ分解清掃、グリスアップ、調整ネジ部圧入ナット取り付け
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサ使用部フィルムコンデンサに全数交換
   (普通の電解コンデンサに交換されていた為)
  電源用3端子レギュレータ全数交換
  制御回路用電源回路ダイオードブリッジ交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  ヒューズ全数交換
  リレー交換(電子リレー使用)
  トランジスタ全数性能簡易チェック
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機構部クリーニング、注油
  電気調整
  機械調整
  48時間以上のエージング後動作チェック

2006年6月に、某修理工房さんでメンテナンスを受けていた製品です。
作業前チェックで、異常動作に気が付きました。
回転スタートが異常に遅く、定速回転するまでスタートから約1.5秒かかります。また、停止時にも約2秒程度かかっています。回転時のトルクも非常に弱く、指1本で簡単に回転数が低下し、回転時にモーターから異音が出て振動しています。
この製品の能力が全く発揮されていません。
コントロールユニットに少し加振をすると、勝手にスタート・ストップしたり電源が切れたりと、色々な異常動作をします。
以前、同じ症状を経験した事が有ります。同じ修理工房さんがメンテナンスを手がけておられる製品でした。こちらの製品です。

http://sp-10.jp/?p=6331

同じ時期に同じお客様の製品のメンテナンスを実施されていますが、全く同じミステイクをしています。
当店入荷時のモーター駆動波形です。上から33rpm、45rpm、78rpmです。



盛大にパルスが混入しています。これが今回の回転異常の犯人です。
モーター駆動回路の整流回路で、電解コンデンサの取付ミスが有りました。同じ回路パターン上に電解コンデンサの両方のリード線が半田付けされています。


基板の表裏を比較して頂ければご理解頂けると思いますが、同じ回路パターン上に電解コンデンサの両方のリード線が取り付けられています。
これではコンデンサがただの飾りで、全く機能していません。故障を作っている様なものです。
オーバーホール後のモーター駆動波形です。上から33rpm、45rpm、78rpmです。



電源回路が正常に動作する様になりましたので、正常な波形に戻っています。

半田付けの状態が悪く、半田付け不良箇所が多々有りました。
その一例ですが、ヒューズ回路基板の配線部分を載せます。

この部分の配線は、ラッピング手法で行われています。この部分の接触不良を防止する為に半田を流しているのですが、配線材を手で解くと、半田ごてを使わなくても解けました。解いた跡のです。

全ての端子で発生していたのではありませんが、この部分の7箇所のうち4箇所で発生していました。
この半田付け不良が原因なのかは不明ですが、解いた後、半田を吸い取って新しい半田を乗せようとしても半田が綺麗に乗りません。
端子を全部取り外して、表面を研磨した後半田を乗せています。

また、同じ回路基板の配線で問題が有りました。

ヒューズ回路基板から電源スイッチに繋がっている配線です。ラッピングされていますが、半田は流されていません。この配線を触ると簡単に回転します。もしやと思い、配線を持ち上げると、そのままの形でピンから抜けました。加振にて電源が切れるのは、これが原因だと思います。

一度ラッピングを解き、再ラッピングして半田を流そうと思われたのでしょう。半田を流し込むのを忘れられたのですね。

スピンドルの潤滑剤に何を使用されたのか不明ですが、スピンドル下部軸受との接触面で異常摩耗が発生していました。
スピンドル軸の先端と軸受の状態です。


このままでは異常摩耗が進み、正常な回転が望めなくなりますので、スピンドル軸先端の研磨と、軸受の交換を行っています。
研磨後のスピンドル先端です。

完全な鏡面では有りませんが、今の当店の設備ではここまでです。
また、スピンドル側面にも細かい傷が多量に入っていましたので、研磨を行っています。
スピンドル下部軸受を分解した時の状況です。



各操作スイッチに接触不良が認められましたので、各スイッチを全数交換しています。
このスイッチの交換時にも一波乱が有りました。
本体の速度切替スイッチですが、スイッチを押しているボタンのネジを無駄に回しているので、正常にスイッチが動作しません。ネジロックにしているのだと思いますが、ネジの周囲に塗料が塗られていて、ネジ穴にも入り込んでいます。ネジを回そうとしても、レンチがネジ穴に入りません。周りはプラスチックなので溶剤を使うのはためらいます。先の細い針で少しづつ削り取り、やっとネジを回す事が出来ました。
スイッチ交換後、ネジを取り外し、クリーニングを行ってネジロック剤を塗布して取り付け、位置調整を行っています。
スイッチを押す部分です。

因みに、このスイッチを押すネジ位置の調整を行ったのは2回目です。前回も他の修理屋さんが触った製品のオーバーホールを行った時でした。このネジ位置調整、よほどの事が無い限り不要です。何が有って調整が必要になったのか、周辺の部品の状態を見ても不明です。スイッチの接触不良を部品交換しないで何とか誤魔化そうとしたのでしょうか?

前回のメンテナンスで電解コンデンサは全数交換されていますが、実装に問題が有る為と今後の安定動作に不安が有りましたので、当店のオーバーホールメニューにてオーバーホールを実施しています。

お客様のご要望で、ダストカバーのヒンジ部のトルク調整用ネジ山の補修を行いました。
この部分は、少し強い力が加わりますので、ネジ穴の破損が多く発生しています。アルミダイカストの2mm程度の厚みの所にM5のネジを切っていますので、仕方が無い所です。
厚さは変えられませんので、ネジ穴を大きくし、圧入ナットを取り付けています。
上が作業前、下が作業後です。

通常のオーバーホールに使う時間よりも、不具合の解消に時間が掛かってしましました。オーバーホール実施後は加振での動作異常は無くなり、回転時の振動が無くなり、回転トルクも復活し、スタート・ストップの時間も正常に戻っています。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:NE0AF10003


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。
今回は、回転中に突然停止する・回転停止に時間がかかる・停止時に逆回転するとの症状です。

所見
・各電子部品の劣化
・スピンドル下部軸受破損
・機械ブレーキ調整甘い

処置
・スピンドル下部軸受交換
・電源コード接続部手直し
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換(高分子電解コンデンサはフィルムコンデンサに交換)
  フィルムコンデンサ全数交換
  3端子レギュレータ全数交換
  制御回路用電源回路ダイオードブリッジ交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  ヒューズ全数交換
  リレー全数交換(電子リレー使用)
  小信号トランジスタ12個交換
  コントロールユニット側スタート・ストップスイッチ交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機構部クリーニング、注油
  電気調整
  機械調整
  24時間以上のエージング後動作確認

各電子部品の劣化と、機械ブレーキ用のソレノイドの取り付け位置が通常と違う位置に調整されていました。

制御回路用電源の整流回路に使われているダイオードブリッジの内部で、ダイオード素子が2個壊れていて、半波整流になっていました。それに加え、平滑用電解コンデンサの劣化が有り、制御回路用電源が正常に供給されていませんでした。
制御用電源回路の清流出力波形です。上がオーバーホール前、下がオーバーホール後です。


時間軸、電圧軸共に同じですので、オーバーホール前後の違いが見て取れると思います。
+5Vラインはあまり影響を受けませんが、+12Vラインはかなり影響を受けています。
その様子です。

リップルの谷の部分で、電圧降下しているのが分かります。
大した電圧降下ではありませんが、この測定はケースを外した状態で行っています。ケーシングされた状態で使用していると、内部は冬場でも40度を超える事が有りますので、この電圧降下は、もっと酷い状態になっていると思われます。
オーバーホール後は、24時間以上の連続運転でも異常は見られません。

回路基板のハンダを吸い取る時に、トランジスタの簡易特性チェックとリード線の状態の確認を行うのですが、通常であれば全く問題は無く、そのまま同じ場所にきっちりと実装するのですが、今回はhfeの低下やリニアリティの劣化が認められた物が12個有りました。このトランジスタは新品に交換しています。

スピンドルの下部軸受が割れていました。この様な状態です。

割れた状態で使用されていましたので、摩耗も進んでいます。
この様な状態でも、回転ムラは、0.015%に入っていましたので驚きです。
この軸受を当店オリジナルの部品と交換し、スピンドルの軸受接触部に少し傷が有りましたので、研磨を行い、傷を無くしています。
オーバーホール後に回転ムラを測定するのですが、33rpmで0.001%、45rpmで0.0008%、78rpmで0.0004%でした。(FG直読法、RMS値)
測定限界ギリギリですね。測定方法を間違えたかと思い、再測定を行いましたが、結果は変わりません。誤差を考えても、ここまで良いのは初めてです。個体差だと思いますが、こんな特性の製品も有るのですね。

機械ブレーキソレノイドの取り付け位置が悪く、機械ブレーキが正常に機能していませんでした。
通常であれば、停止スイッチを押したタイミングとほぼ同時に停止しますが、今回は、2秒弱程度回転します。時には、45度程度逆回転します。
電子ブレーキのかけ過ぎと、機械ブレーキの調整が甘い時に、この様な現象が発生します。
ブレーキソレノイドが通常よりもかなりプランジャーの動作範囲を狭める位置にずれて取り付けられています。このままでは、いくら調整しても、機械ブレーキはしっかりと効きません。
プランジャーの動作範囲を広げる位置にソレノイドを取り付け、電子ブレーキの効きを正常になる様に調整した後、機械ブレーキの調整を行っています。これにより、正常に停止する様になりました。
ただ、何故この位置にソレノイドを固定したのでしょうか。ネジの跡も、この場所だけに付いています。
多分、ロットにより違いが有るのだと思います。今回と同じ位置にソレノイドが固定されている事が、今までに何回か有りました。
工場出荷時には正常に動作していたと思います。ブレーキシューの経年変化でブレーキの効きが悪化したのでしょうか。ただ、今回と同じ作業を行うと、正常に戻ります。
本製品の不思議の一つです。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

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YAMAHA (ヤマハ) YP-1000mk2 オーバーホール S:1437


YAMAHA (ヤマハ) YP-1000mk2にて、回転速度が不安定との事でお預かりしました。
オーバーホール作業前の動作確認にて、回転時のストロボがゆらゆらと揺れたり、急に遅くなって回復する事が確認出来ました。

所見
・各電子部品の劣化

処置
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  タンタルコンデンサ全数交換(1部フィルムコンデンサに交換)
  フィルムコンデンサ全数交換
  電源部小信号トランジスタ2個交換
  電源部整流用ダイオード3個交換
  電源部リレー2個交換(互換品使用・実装用回路基板使用)
  調整用半固定抵抗器全数交換
  スパークキラー交換
  ヒューズ交換
  電気調整
  機構部クリーニング、注油
  24時間以上のエージング後動作確認

この製品は、電源周りはYAMAHAですが、DDモーターはTechnics SP-10用の物が使用されています。
その為でしょうか、SP-10と良く似た症状が出ていました。

電源周りの部品交換で困ったのが、2種類のリレーです。
接触不良を起こしていて、交換が必要です。時々、リレーの接点をクリーニングしている記事が有りますが、接点その物が使えなくなっていますので、一時凌ぎでしかありません。
電源ON/OFFと、回転数切り替えにリレーが用いられていますが、どちらも製造停止で入手が非常に難しく、有ったとしても、非常に高価です。
対策として、今現在入手出来て、信頼性の高いリレーを使用しています。ただ、リード線の配置や配線は全く互換性が有りません。変換基板を回路基板屋さんに発注しても良いのですが、メンテナンスの費用が高価になります。
今回は、ガラスエポキシの生基板を購入し、変換基板を自分で製作してリレーを実装しています。

電源回路のトランジスタに2SC458が使用されていますので、これも交換しています。また、リード線が真っ黒になっていたダイオードの交換も行っています。

今回のオーバーホールにて、回転の不安定さが無くなっています。また、劣化していた部品を交換していますので、今後長期間、安定して動作するでしょう。

当店では、Technics SP-10のDDモータを使用した製品のオーバーホールも行っています。
対応できる製品かどうかは、お気軽にご相談下さい。

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Technics (テクニクス) SP-25 オーバーホール S:CEBK28B011


Technics (テクニクス) SP-25のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・各電子部品の劣化にて動作不安定

処置
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換(ECQMタイプのみ)
  調整用半固定抵抗器全数交換
  各操作スイッチ全数交換
  ヒューズ交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り後再半田付け
  各回路基板クリーニング
  各回路基板防湿コーティング
  フィルムコンデンサ全数交換(ECQMタイプのみ)
  機構部クリーニング・注油
  電気調整
  24時間以上のエージング後、動作確認

時々異常動作をするとの事でお預かりしました。
オーバーホールを実施する事で、正常に動作する様になっています。

当製品の回路基板は裏付け部品が多く、部品面に移設するのが大変です。信頼性を重視するなら、出来るだけ裏付け部品は無くしたいですからね。
回路パターンの関係で、1個だけ裏付け部品が残ってしまいました。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズ及びSP-15、SP-25の安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2906E034


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・プラッタ回転不安定
・加振にて異常動作
・プラッタ回転時すりこぎ運動
・キャビネットダストカバーヒンジ部トルク調整ネジ山破損
・回転スタート及びストップの動作が鈍い

所見
・スピンドル軸潤滑剤不適正品使用
・半田付け不良箇所有り
・各電子部品劣化

処置
・キャビネットダストカバーヒンジ部トルク調整ネジ山 プレスナットにて修復
・スピンドル修復(傷取り、プラッタ搭載部クリーニング)
・スピンドル軸受傷取り 下部軸受交換
・プラッタスピンドル取付部クリーニング
・ヒューズ回路基板配線半田付け手直し
・各操作スイッチ全数交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  (通常の電解コンデンサに交換されていた)
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  3端子レギュレータ全数交換
  電源オペレーション回路基板トランジスタ1個交換
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  ストロボ、ソレノイド用電源トランジスタ交換、ヒートシンクに移設
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

某修理工房さんが、2010年1月9日にメンテナンスを実施された製品です。

梱包を解き、動作確認の為に作業台に置きます。
最初にチェックするのは、スピンドルの回転状態ですが、ここで躓きました。
回転が非常に重く、回転方向には何とか回りますが、上下方向には全く動きません。
プラッタを載せると、何とか回転しますので、動作チェックを行います。

電源を入れると、一瞬表示が点灯し、トランス1次側のヒューズが切れました。
ヒューズ回路基板から電源回路基板への配線を外しても、元気良くヒューズが飛びます。
コントロールユニットを分解し、各回路基板をクリーニングすると、この現象は無くなりました。
回路基板の写真は、クリーニング前の状態で撮影しています。

クリーニングした時のクリーニング液の状況です。
上が新品、下が回路基板2枚をクリーニングした後の状態です。


普通でしたら、本体も含めた全ての回路基板をクリーニングしても、ここまでは変色しません。
コーティング剤に何を使用されているのでしょうか?
因みに、当店で使用しているコーティング剤とクリーニング液です。

回路基板をクリーニングし、再組立を行って動作チェックです。
スピンドルの回転が重い為、サーボが全く安定しません。
通常であれば、ここで各調整値を確認するのですが、この様な状態では実施出来ません。
取り敢えず、モーター駆動信号だけ確認しました。
上から、33rpm、45rpm、78rpmです。



少しいびつな感じは有りますが、非常に悪い様には見えません。電圧には異常を感じます。
オーバーホール後の波形です。同じく上から、33rpm、45rpm、78rpmです。



少しきれいな波形になっていますが、電圧の表示を見て下さい。
オーバーホール前はフルスケール20V,オーバーホール後はフルスケール10Vです。
約2倍の電圧で駆動されていたのですね。電力で考えると、単純計算では4倍です。
メンテナンス実施時に、駆動系と電源系の半導体を確認しましたが、1個のトランジスタでhfeの低下が見られましたので交換しています。

この原因は、前回のメンテナンス時に有ります。
この製品のスピンドルを潤滑しているのはオイルです。これは、設計者が何回も試作を行い、熟考されて決定した事です。
これを、前回のメンテナンス作業者は、モリブデングリスに入れ替えています。重いプラッタにはオイルでは駄目!という理由です。
結果、8年弱で機械的に使い物にならなくなる寸前まで劣化していました。
この製品には、普通、モリブデングリスは使用しません。

通常、スピンドル軸を軸受から取り外す時は、下側の軸受を取り外し、上下方向のストッパ金具を取り外すと、スルスルと軸が抜けます。今回は、人力では抜けませんでした。プレス機を使って、オイルを注油しながらゆっくりと抜いています。
軸も軸受も擦り傷が多量に入っていました。その様子です。



どの部分も、かなり深い傷が入っています。クリーニング後、オイルを充填して回転させてみましたが、普通よりも回転が重く、ジョリジョリといった感触が伝わって来ます。
このままでは使用できませんので、研磨を行っています。ただ、傷をキレイに取り去ると、軸と軸受のクリアランスが過大になりすぎますので、傷の凸の部分を研磨します。表面の傷は残っていますが、引っ掛かりは無くなり、スムースに回転しています。本当は鏡面まで仕上げたいのですが・・・


スピンドル下部軸受の状態です。

グリスを取り除くと、軸との当たり面が抉り取られ、面荒れを起こしています。

この部分も、このままでは使用出来ませんので、当店オリジナル品と交換しています。色は違いますが、純正品と同等の性能です。

半田付けの状態や部品実装状態、当店の交換対象部品の未交換等で、オーバーホールを実施しています。
半田付けの状態は、以前の物と変わり有りません。どの回路基板も加振にて異常動作をしています。当店でのオーバーホール後は、この様な事は発生していません。

プラッタ回転時、2mm程度すりこぎ運動をしていました。プラッタのスピンドル接続部にアルミニウムの破片の様な異物が付着していましたのでそれを取り除き、クリーニングと研磨を行っています。
上から、クリーニング前、クリーニング後です。


このクリーニングにより、プラッタのすりこぎ運動は無くなっています。

蛇足ですが、この半田付けは危ないなと思った部分を紹介します。


今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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DENON (デノン) DP-80 オーバーホール S:133557


DENON (デノン) DP-80のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・各電子部品の劣化により、時々サーボ外れる。

処置
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換(松下電器製ECQMタイプのみ)
  調整用半固定抵抗器全数交換
  トランジスタ全数交換
  3端子レギュレータ交換
  リレー交換
  ヒューズ交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  電気調整
  24時間以上のエージング後、動作確認

回転中に異音がして回転ムラが発生するとの事でお預かりし、オーバーホールを実施しました。
オーバーホールを実施する事により、不具合は解消しています。

DENONのDPシリーズは、コンデンサ類だけではなく、半導体の劣化が目立ちます。通常でしたら小信号トランジスタを全数交換するのですが、今回はモーター駆動用のトランジスタにも劣化が認められた為、交換しています。
トランジスタの劣化で良く有るのは、hFEの極端な低下です。時には1桁台まで低下している事も有ります。今回もモーター駆動用のトランジスタのhFEが13程度まで低下していましたので交換しています。
厄介なのは、測定上は全く問題は無いのに、交換すれば不具合が解消する場合です。これは、ダーリントン接続されているトランジスタに良く見られる様に思います。

今回のオーバーホールにて、今後長期間、安定して動作すると思います。また、新品時の性能にかなり近付きますので、この製品の性能を発揮しています。

当店ではDENON DPシリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、DPシリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:NE0FF10100


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・加振にて高速回転
・回転時微振動発生

所見
・本体内部FG配線半断線
・各電子部品劣化

処置
・本体内部配線コネクタ接続部一部修正
・本体スタートストップスイッチ交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  3端子レギュレータ全数交換
  電源オペレーション回路基板トランジスタ1個交換
  ダイオード2個交換
  裏付け部品半田面から部品面に移設
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

本体内部配線のコネクタ部分で、コンタクトと配線材が切れ掛かっていて、振動で導通したりしなかったりを繰り返していました。
この部分です。

このコネクタの左から11番目の黄色の配線が、コンタクトの中で切れ掛かっています。少し引っ張ると、コンタクトから配線が簡単に外れました。この状態では、FG信号がコントロール回路に入力されませんので、制御不能となって高速回転します。
同じコンタクトは入手不可能ですので、この部分を直接コンタクトに半田付けし、周辺を熱収縮チューブで保護しています。
同じ症状で、以前に修理を行った形跡が有ります。サーボに関するICの交換と、このコンタクトを交換したのでしょう。ただ、コンタクトのカシメ方があまり良く無くて、今回の不具合に繋がったのだと思います。

普通に回転している時に、微振動が感じ取れました。
モーター駆動波形を観測すると、パルス状のノイズが混入しています。その様子です。
上から33rpm、45rpm、78rpmです。



パルス状ノイズと言うよりも、発振している様にも見えます。このノイズが原因で、回転時に微振動が発生していました。
オーバーホール後の様子です。同様に、上から33rpm、45rpm、78rpmです。



オーバーホール後は、通常の波形に戻っています。勿論、微振動も無くなっています。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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