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2009-06

Technics(テクニクス) SP-10

ターンテーブルとは、レコードを回転させ、その上にピックアップを載せることでレコードの溝の凸凹を電気信号にに変換して出力する装置ですが、Garrard(ガラード)やTHORENS(トーレンス)に代表されるアイドラードライブ方式では、モーターから発生する振動やベルトやアイドラーのスリップや伸び縮みに起因する回転変動(ワウフラッター)が一定以上小さくならない事やスリップにより高トルクのターンテーブルが実現できない等課題がありました。

そういった課題を解決したのが、DD(ダイレクトドライブ)方式のターンテーブルの出現でした。1970年にTechnics(テクニクス)が製品化したSP-10です。SP-10の出現により、ターンテーブルの世界はまさに一変した訳です。その後、同社はSP-10mk2、SP-10mk2A、SP-10mk3と高性能化しました。そして、多くのファンが現在でも常用しているのは、周知の通りです。

しかし、そんな高性能を誇ったSP-10シリーズですが・・・発売後30年以上が経過し、当然ではありますが、メーカーによる保守修理も打ち切られてしまいました。機材も部品の経年劣化が進み、正常ではない状態の個体も多くなりました。当店では、そんなTechnics(テクニクス)SP-10シリーズを再び蘇らせる為のレストア・修理を開始しました。

また、SP-10の高性能さは認めながらも、DDは音が悪い、無機質な音、フラット過ぎて面白みに欠ける等という評判があるのも事実です。確かに、Garrard(ガラード)やTHORENS(トーレンス)が鳴らすサウンドはある意味優れた音楽性があります。それらと比較するとTechnics(テクニクス)SP-10シリーズは、無機質なサウンドなのですが、本来レコードに刻まれている信号をより忠実に電気信号に変換することが、ターンテーブルの目的なのです。当店では、1950年代のHiFi機材の修理・販売を行っておりますが、入力機材にGarrard等のターンテーブルを使用して、当時のHiFiサウンドにまとめる事も行っていますが、1950年代のスピーカーやアンプの能力は当時の入力機器の性能を遥かに凌駕しているモノも存在しています。そういったシステムでは、入力機材の性能を上げる事で、よりレコードに刻まれている信号を忠実に再現できるのです。そういった意味で、SP-10シリーズは色褪せることなく使えるターンテーブルなのです。

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