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2012-01

Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール S:DK1L09L034


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

お客様の近くのオーディオショップさんに修理をご依頼されましたが、直らないとの事で、当店に持ち込まれました。

症状
 高速回転
 ストロボ点灯せず

所見
 クオーツロックの基準発振の水晶が劣化し、発振していない。
 制御部プリント基板上のトランジスタが、全て互換品に交換され、その実装法に問題有り。
 電解コンデンサが交換されているが、定数違いや実装法に問題有り。
 FGコイルのマグネットが破損している為、FG電圧が規定電圧に達していない。
 電源基板の調整用半固定抵抗器の定数が変更されており、それを補う為に、固定抵抗が2本追加されている。

処置
 上記不具合箇所の修復
 オーバーホール
   電解コンデンサ全交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全交換
   全半固定抵抗交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   エージング

根本的な修理は、クリスタル発振子の交換だけです。

電解コンデンサが交換されていましたが、定数違いが有ったり、実装方法が悪かったので、当店のオーバーホールメニューにて、全数交換しています。

最初に修理を施した方の経験不足で、大掛かりな修理となってしまいました。
本来、今回の修理には関係無いDDモーター内部まで手を入れられていて
FGコイルのリング状マグネットを壊されています。

この為に、FGコイルの出力電圧が低下し、サーボが正常に動作していませんでした。今回は念の為、DDモーターAssyを交換しています。

制御部のトランジスタが、全て互換品に交換されていました。何故交換されたか解りませんが、多分、回路図が手元に無い状況で、何とか修理を行おうとしたのだと思います。
ただ、この交換の手法に問題が有ります。
プリント基板の回路を修理する場合、部品交換は基板の半田を取り除き、部品を基板から取り外しますが、今回は、部品のリード線を部品面で切り、そのリード線に新しい部品を半田付けされていました。
この手法は、プリント基板を用いない空中配線の場合に、緊急的に用いる手法で、プリント基板の修理には信頼性の面から、行ってはならない手法です。
実際、少しトランジスタに触っただけで、半田が外れました。

部品を取り外すと、元々実装されていた部品のリード線が、基板上に残ります。

他のプリント基板も、同じ手法で部品交換されていました。

半田を吸い取る機械が無かったのでしょうか?それとも、単なる手抜き・・・?
また、交換されているトランジスタが互換品という所も良くありません。
多数の部品で構成され、その一部分だけを互換品に交換するので有れば許容範囲ですが、今回の様に、全てを互換品に交換すると、本来の動作をしなくなります。今回は、サーボロックするまでの時間が、正常な値ではありませんでした。サーボの時定数が変化していますので、プラッタの回転制御が正確に行われなくなっています。
全てのトランジスタを、残されていた元の部品のリード線を全て取り除き、規定の実装方法で純正品に交換しています。

電源回路基板の半固定抵抗器が、純正の定数から変更され、辻褄を合わせるために、部品が追加され、プリントパターンも切断されていました。

純正の定数に戻し、プリントパターンの修復を行っています。

制御部回路基板の半固定抵抗器が形状が、大きすぎる部品に交換され、部品同士が接触していましたので、適正な形状の部品に交換しています。

 部品交換後

今回の修理は、この商品を修理された事の無い方が、修理を行うための機材や部品が無い状態で修理を行い、結果、故障が酷くなったというパターンです。
SP-10シリーズ、特にmk2,mk3は電子回路が複雑で、最適な方法で修理を行わないと、正常な状態には戻りません。調整値が狂っただけでも、部品が破損する場合も有ります。
経験が無い、テクニカルマニュアルが無い、半田を除去する機械が無い、適正な部品が無い等の状態で修理を行うのは、非常に危険ですし、お客様の事を考えていない行為とも取れます。
簡単に考えず、当店の様な専門店に依頼された方が、確実・安価に修理やオーバーホールを実施する事が出来ます。

当店で、修理やオーバーホールを行う場合、出来るだけオリジナルの部品を使用しますが、問題が無ければ上位規格の部品を使用します。また、プリント基板への部品実装も、部品を基板に機械的に固定した後、半田付けで電気的に固定します。半田付けも、温度管理が出来る機器を用いています。それが当たり前であり、技術者のやるべき事だと考えています。これが、お客様に対する、最低限の誠意だと思います。

今回の修理・オーバーホールにて、製品が新品の状態に近くなっていますので、今後、長期に渡り、安心してご使用いただけると考えます。

当店ではSP-10mk2の今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10mk2が故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DA2414F029


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理でお預かりしました。

当店に持ち込まれる前に、他店で修理を依頼されましたが直らず、当店に持ち込まれました。

症状
 電源入らず(ヒューズ切れる)

所見
 電源基板のトランジスタ逆向きで実装されている。
 電源回路基板のコネクタ破損
 電解コンデンサが交換されているが、実装が悪く、半田外れ(俗に言うイモハンダ)や、パターン剥がれが発生している。また、容量が違う部品が実装されている。
 ネジが正規の場所に取り付けられておらず、回路基板と接触している。ネジが取り付けられていない。
 上記の為、多数の部品が破壊・動作異常となっている。
 コントロール回路基板のトランジスタに、ヒートシンクが追加実装されているが、このヒートシンクが、他部品に接触している。
 インターフェース基板のコネクタ部の半田が、ブリッジしていて、FG信号が切れている。
 配線が固定されていない。

処置
 上記所見の内容を修復。
 オーバーホール
   電解コンデンサ全交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全交換
   リレー交換(半導体リレー使用)
   全半固定抵抗交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   エージング

修理の心得や、電子回路の知識が中途半端な方が、修理を行ったのだと思います。
 トランジスタの実装ミス(逆向きで実装されている)

 電源回路基板コネクタ破損(3ピンの内、両端2ピンが抜けている)

 パターン剥がれ

 ヒートシンクと部品の接触

 半田ブリッジ(ショート)

 コントロール部のネジが欠品

トランジスタ逆挿入の影響で、電源回路のトランジスタが全滅状態となり、電源電圧が異常に高くなっていました。この関係で、この電源に繋がっている各電子部品に影響が出て、トランジスタ17個、ダイオード2個、IC4個を交換しています。
電解コンデンサは交換されているのですが、実装状態が悪く、パターン剥がれや半田付け不良・容量違い(定数ミス)が発生していましたので、当店のオーバーホールメニューで、再度交換しています。

半田付けが悪く、半田盛りの状態で、一部ブリッジしている所も有りました。基板上の半田を可能な限り吸い取り、再度半田付けを行っています。(これは、当店のオーバーホールメニューに含まれます)

修理やオーバーホールの実績が無い、製品マニュアルや設備が無い、今回の様な、電子機器に関する知識が不十分な状態での修理やオーバーホールは、リスクが高くなるだけで、効果は期待できません。また、本製品の修理・オーバーホールは、街のショップや修理屋さんでは、十分な事は出来ないと思います。調整を少しずらしただけで、部品を破壊する事も有りますので、当店の様な、専門店での対応が必要です。少し知識を持った素人さんでは、手も足も出ず、余計に壊してしまうでしょう。
オーディオショップさんや修理屋さんで、修理・オーバーホールの実績が無かったり、テクニカルマニュアルが入手出来ない場合には、中途半端に手を入れず、素直に専門店に依頼して欲しいものです。その方が、お客様の事を考えた対応になると思います。

今回の製品には、通常の倍以上の時間を費やしました。電源が異常だったので、不良となった部品が多数に渡った為です。
真空管アンプの様な、単純な回路構成の製品で有ればお近くのショップで大丈夫だと思いますが、(ノウハウは大切ですが)本製品の様な、複雑な製品では、当店の様な専門店に任される方が、確実で安価に修理・オーバーホールが出来ます。

当店ではSP-10mk3の今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10mk3が故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
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Technics (テクニクス) SP-10 mk2 修理・オーバーホール S:DK1L09L044


Technics (テクニクス) SP-10 mk2 修理にてお預かりしました。

症状
 高速回転(サーボかからない)

所見
 FGコイル断線及びマグネット破損
 電子部品劣化

処置
 DDモーター交換
 オーバーホール
   電解コンデンサ全交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全交換
   全半固定抵抗交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   エージング

DDモーターの要部分であるFGコイルが断線していました。

また、FGコイルの内部に有るマグネットも破損していました。

この商品では、時々有る症状です。

部品の劣化により、DDモーターに微振動が発生します。
この微震動にコイル・マグネットが耐えきれなくなり、断線や破損に繋がったものと思われます。
今回の商品は、モーター回転時にかなりの振動が発生していました。
微震動に気が付かず、そのままご使用されておられたのでしょう。
軸受けにも微小なガタが発生していましたので、
今回は、DDモーター一式を交換しています。

この微震動は、コンデンサ類の劣化で発生します。
コンデンサ類が劣化する事により、回路内で発生するノイズを吸収できなくなり
そのノイズで、信号が汚れます。
それが、モーターの微震動として現れます。
78rpmで回転させ、パネルに注意深く手を乗せれば、振動しているのが感じ取れます。
小さい振動ですので、神経を手に集中させて感じ取ります。
部品劣化は徐々に進んで行きますので、聴感では分かり難いですが
発売されてかなりの年月が経過していますので、部品劣化はかなり進んでいます。
モーターを駄目にする前に、早めのオーバーホールをお勧めします。

今回の商品も、ノイズの影響で回転が滑らかではなく、調整値も変動していましたので
当店のオーバーホールメニューにて対応しています。
オーバーホールを施す事で、初期の性能を取り戻しています。
また、電源のキャノンコネクタが劣化・破損していましたので、交換しています。

当店ではSP-10mk2の今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10mk2が故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
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Technics (テクニクス) SP-15 修理・オーバーホール S:DA8L29B126


Technics (テクニクス) SP-15の修理でお預かりしました。

症状
 高速で回転する
 ブレーキ動作しない

所見
 モーター駆動電源電圧異常
 モーター駆動IC特性劣化
 ブレーキ機構不具合

処置
 モーター駆動電源 ダイオード交換 コンデンサ交換(オーバーホールメニューに含まれる)
 モーター駆動IC交換
 ブレーキ機構組み直し
 オーバーホール
   電解コンデンサ全交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全交換
   全半固定抵抗交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   エージング

電源回路の平滑用コンデンサの経年劣化により、電源回路が異常な動作となり、ダイオードを破壊したものと思われます。
オーバーホールメニューにて、電源のコンデンサは交換します。
ダイオードを交換した後、動作確認を行いますが、時間が経過すると、サーボが外れだして正常動作しません。駆動ICの動作不良です。ICを交換する事で、正常動作に戻りました。
電源電圧が異常だった為、ICを壊したものと思われます。

電子機器は、どのような物でも部品劣化は避けられません。1つおかしくなると、関連場所が次々とおかしなって行きます。
製品によっては、おかしくなっても、見た目に正常動作しているように見える事が有ります。その様な状態で故障が発生すると、色々な部品に障害が発生しますので、修理が難しく、場合によっては、修理不能になってしまいます。
この様な事を避けるのは、定期的なオーバーホールが有効です。
購入後、7~10年以上経過している場合には、オーバーホールをお勧めします。特性が、購入時に近い状態になり、故障も劇的に少なくなりますので、安心してご使用いただけます。

当店ではSP-10シリーズや関連商品の今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
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Technics (テクニクス) SP-10 修理・オーバーホール S:503167


Technics (テクニクス) SP-10の修理にてお預かりしました。

症状
 回転中、回転数がふらつく

所見
 回転数切り替えスイッチの接触不良
 電子部品の経年劣化

処置
 オーバーホール
  速度切り替えスイッチ交換
  電解コンデンサ全交換(オーディオグレード部品に交換)
  フィルムコンデンサ交換
  可変抵抗器全交換
  全半田個所の吸い取り・再半田
  スピンドルクリーニング
  全パーツ取り外しクリーニング・組立調整・グリスアップ

回転数切り替えスイッチの接触不良で、回転が安定していませんでした。
当店のオーバーホールメニューに、このスイッチの交換が含まれていますので
ご購入後の年月を踏まえて、オーバーホールを行っています。

SP-10は、mk2やmk3と比べて回路規模がかなり小さいので
電子部品の劣化の影響は少ないですが、無い訳では有りません。
オーバーホールを施す事によって、新品時の性能に近くなります。
また、故障の原因が激減しますので、安心してご使用いただけます。

当店ではSP-10シリーズの今後も安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:ootsuka@giga.ocn.ne.jp
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