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2012-03

Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2323C019


Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホールにてお預かりしました。

症状
 プラッタ回転時、振動大

所見
 DDモーター駆動回路にスパイク状ノイズ混入
 制御回路用電源回路の整流用ダイオード不具合

処置
 制御回路用電源回路の整流用ダイオード交換
 オーバーホール
   電解コンデンサ全交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全交換
   リレー交換(半導体リレー使用)
   全半固定抵抗交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   エージング

DDモーター駆動回路に、スパイク状のノイズ(写真でギザギザ・尖った所)の部分が混入していました。
このノイズが、プラッタの振動として現れます。
この状態でレコードを聴くと、振動がカートリッジに伝わり、S/Nの悪化、解像度の低下を招きます。

DDモーター駆動信号の波形です。



上から、33rpm,45rpm,78rpmです。
この様なノイズは、部品が劣化していない状態であれば回路内で吸収されますが、生産後、年月を重ねますと各部品が経年劣化を起こし、ノイズを吸収出来なくなります。
単独の部品では無く、回路内のトータルでの劣化ですので、劣化している全ての部品の交換が必要です。
当店でのオーバーホールは、この劣化している部品の交換が基本です。電解コンデンサの交換は他店でも行っていますが、当店では、他店ではほとんど行っていないフィルム(マイラ)コンデンサの交換も行っています。
フィルム(マイラ)コンデンサは、通常あまり劣化しない部品とされていますが、当店での検証にて、フィルム(マイラ)コンデンサも劣化が進み、プラッタの震動源になる事が判明しています。数値化は出来ませんが、この商品(SP-10シリーズ)は、電解コンデンサの交換だけではノイズ(振動)が無くなりません。微震動が残り、何か音がはっきりしない、音が濁る等の弊害が発生します。

オーバーホール後の駆動信号波形です。



上から、33rpm,45rpm,78rpmです。
全体的にスパイク状ノイズが激減し、波形が滑らかになっています。
これにより、プラッタの回転が安定し、静かになります。
当店に入荷してくる商品は、全ての物に(程度の差は有りますが)認められる症状です。

今回の商品は、制御回路用の電源回路に不具合が有りました。
整流用のブリッジダイオードが壊れていて、半端整流の状態になっていました。
オーバーホール時に、このダイオードを交換しています。


上の写真がダイオード交換前、下が交換後です。
時間軸が変わっている様に見えますが、同じ時間軸です。
整流後の電圧のピークが、倍半になっているのがお判りいただけると思います。
電気パワーが理論上半分になりますので、少しの変動で誤動作する様になります。
この症状はこの固体特有の内容ではありません。当店に入荷する3~4割の製品で見られます。

SP-10シリーズが発売されて、かなりの年月が過ぎています。どの固体でも今回の様な不具合が発生していてもおかしくありません。
これから先、長期に安定してご使用されたい場合、オーバーホールは必須です。
修理不可能になる前に、オーバーホールをお勧めします。

今回のオーバーホールで、長期に渡り安心してご使用いただけます。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08635-5-1133
:メール:vintageaudio@csis.jp
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