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2012-08

Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール S:DA9418H028


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

症状
 停止時、逆回転する
 回転時、本体全体が振動する

所見
 電源回路内の整流回路に使用している電解コンデンサの容量抜け

処置
 オーバーホール
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

電源ユニットの整流用電解コンデンサが容量抜けを起こし、制御用電源、駆動用電源両方共に正常な直流が供給されていませんでした。その為、回転時の振動や異常動作が発生しています。
駆動用電源電圧波形です。(+32Vライン)

制御用電源電圧波形です。(+5Vライン)

特に制御用電源側の瞬間的な電圧降下が酷くなっています。
SP-10mk2の電源回路は、制御用電源電圧を駆動用電源電圧の制御に使用していますので、制御用電源がトラブルを起こしますと、駆動用電源にも影響が及びます。
制御用電源回路の整流回路出力波形です。

ここまでリップルが大きくなると、どの様な制御回路を使用しても正常な電圧は作れません。このリップルは、電源回路に必ず使用されている電解コンデンサの容量抜けによって引き起こされます。部品の経年劣化で容量抜けは発生しますので、長期間使用されている電子機器は、同じ様な症状を起こしていると言っても過言では有りません。解決するには、部品交換しか方法が有りません。治療にも予防にも、オーバーホールは最良の方法です。
オーバーホール後の各電源電圧波形です。上から、駆動用電源、制御用電源、制御用電源回路の整流回路出力です。



綺麗な直流電圧に戻り、整流回路出力も正常に戻っています。

電子機器にとって、電源は非常に重要です。どんな優れた回路でも、電源の善し悪しによって性能が左右されます。今回の様に電源に大きな瞬間的な電圧降下が発生していますと、その他の部品にも影響を与え、最悪の場合、部品の損傷にも繋がります。
この大切な電源回路に用いられているのが電解コンデンサです。部品寿命が短いのも電解コンデンサです。電解コンデンサは電源回路だけでは無く、電子機器の色々な箇所に使用されています。機器の信頼性を決定するキーパーツだと思います。
当店のオーバーホールは、使用されている電解コンデンサを全て新品に交換しますので、機器が正常に動作するようになります。また、その他の経年劣化を起こす電子部品も新品に交換しますので、オーバーホール後、長期間安心してご使用いただけます。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08636-3-0808
メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール S:DA6202A017


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

症状
 ストロボランプ点灯せず
 スタート・ストップスイッチ、回転数セレクトスイッチ動作不良

所見
 ストロボ用ネオンランプ動作不調
 論理回路基板上の電解コンデンサ液漏れによる回路パターン腐食(2カ所)
 部品劣化が進んでいる為、オーバーホール

処置
 ストロボ用ネオンランプ交換
 論理回路基板回路パターン修復
 オーバーホール
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

ストロボ用ネオンランプが不良となり、点灯していませんでした。同じ部品は入手出来ませんので、当社オリジナルのネオンランプと交換しています。

論理回路基板の電解コンデンサが液漏れを起こし、回路パターンを腐食させていました。この為、各操作スイッチが動作不良となっています。
液漏れを起こした電解コンデンサ周辺のレジストを剥ぐと・・・・・・・・・

レジスト下のパターンが灰色になっています。この灰色に変色している所を磨くと・・・・・・・・・

この様に、綺麗に(?)回路パターンが無くなりました。この回路基板のパターンにはメッキが施されていますので、レジストを剥がない状態では、見た目では問題が無いように見えます。銅箔上のメッキが酸化し、銅箔が腐食して抵抗を持つ様になってしまい、回路が正常に動作しなくなっています。電解コンデンサ液漏れの怖い所です。
液漏れを起こしていた電解コンデンサです。

この回路基板上で、2カ所パターンが切れていました。スズメッキ単線を用いて修復しています。

SP-10mk2の操作スイッチがおかしな動作をする時には、今回の様な回路パターン切れが発生している可能性が高く、早急な手当が必要です。スイッチ自体の接触不良も考えられますが、全ての操作スイッチが異常動作を起こしている場合には要注意です。

今回の修理・オーバーホールで、長期間安定に動作しますので、安心して音楽に浸っていただけます。
当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08636-3-0808
メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール DA5K06A021


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

症状
 電源入らず

所見
 電源回路の整流用ダイオード破損の為、ヒューズ切れ
 部品劣化が進んでいる為、オーバーホール

処置
 電源回路整流用ダイオード交換
 ヒューズ交換
 オーバーホール
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

モーター駆動用電源の整流用ダイオードの1個が、ショートモードで破損していました。この為に、電源のヒューズが切れて電源が入らない状態になってました。
この整流用ダイオードは、最近ではあまり使用されなくなっている2個の素子が1パッケージになっている物です。

同じ部品は入手不可ですので、互換品と交換しています。
もちろん、ヒューズも交換です。

部品の劣化が進んでいますので、オーバーホールを行います。
電気系では、電解コンデンサ、フィルム(マイラ)コンデンサ、調整用半固定抵抗器を交換し、回路基板の半田を全て可能な限り吸い取った後、再度半田付けを行います。
SP-10mk2の回路基板の部品は、基板に挿入された後、そのまま半田槽で半田付けされていますので、部品のリード線が曲げられていません。半田を吸い取った後、部品を固定する意味でリード線を折り曲げ、長い物はカットした後に半田付けを行います。非常に手間がかかりますが、少しでも信頼性を向上させる為の拘りです。
劣化したフラックスや、カビ、汚れを落とすためにクリーニングを行い、防湿・防錆用のコーティングを行って、回路基板の信頼性の向上を図ります。
電解コンデンサの電解液が漏れて、回路基板の回路パターンを腐食させているものも多数有ります。腐食している部分を削り取り、スズメッキ線と絶縁チューブを用いて電気的に繋げますが、インピーダンスが高い場所では配線方法に気を使います。電気的に繋がっているだけでは駄目で、回路の動作に影響が出ないように配線します。

機械系では、スピンドルの状態を確認し、クリーニング後、注油を行います。
ブレーキの調整は結構微妙で、調整ノブを半回転回しただけで気持ちよく止まらなくなります。調整するには、プラッタを取り外さなければなりません。ノブを少し回してプラッタを乗せてプラッタ固定ネジで固定して確認し、甘い様でしたら再度プラッタを取り外して調整して・・・を繰り返します。プラッタをクリーニングしていますので、調整を行わないと気持ちよく止まりません。

これだけの作業を行いますので、作業時間は最低でも2~3日必要です。修理やトラブルが有る時には、1週間近くかかる事も有りますが、お客様の喜んでおられる顔を想いながら作業を進めています。

この度のオーバーホールで、長期間安定してご使用いただけます。
当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:AV7828F012


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
 電源入らず
 回転時、時々異常音有り

所見
 制御系電源回路のブリッジダイオード不良
 スピンドル軸に細かい傷が多数有り。オイルの劣化有り

処置
 制御系電源回路のブリッジダイオード交換
 スピンドル研磨
 部品劣化が進んでいる為、オーバーホール
  オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   リレー交換(半導体リレー使用)
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

電源スイッチON時に電源が入ったり入らなかったりしていました。
制御回路用の電源回路に使用されているブリッジダイオードが不良となっていて、制御回路に正常な電源が供給されず、不安定な動作をしていました。
制御回路用電源の整流後の波形です。

半波整流になっていて、リップルが異常に多くなっています。
ブリッジダイオードと整流用電解コンデンサを交換した後の波形です。

上下の波形の電圧軸・時間軸・0V位置は全く同じです。波形の山の間隔が半分になり、リップルが大幅に少なくなっているのが見て取れます。
この回路に使用されているブリッジダイオードは定格一杯で使用されていて、動作時には手で触れない程に熱を持ちます。SP-10mk3のアキレス腱の一つです。壊れている事が多く、当店ではオーバーホール時に交換しています。同一品では同じように壊れますので、余裕を持った部品を使用しています。また、リップルが減少しているのは、平滑回路の電解コンデンサを交換している事が効いています。
電源回路の動作が不安定になると、それに繋がっている回路部品が壊れ易くなり、今となっては非常に入手が難しいピッチコントロールICも危険に晒されます。普通は今回の様に動作がおかしくなって気が付きますので、非常に厄介です。私共が早めのオーバーホールをお勧めするのも、この様な状態をいち早く発見し、対処して末永くこの名機をご使用頂きたいからです。

コントロールユニットのパネル面がかなり汚れていました。

音質には全く関係有りませんが、綺麗な方が気持ちよく音楽に浸れますよね。

もちろん本体も出来るだけ綺麗にします。ちょっとした拘りです。

回転時に、時々シャッシャーという異音が聞こえます。スピンドル軸に細かい傷が多数入っていました。オイル管理があまり良くなかったのだと思います。スピンドルの軸と軸受けの間の油膜が切れて異音が発生し、軸に傷を入れたのだと思われます。スピンドル軸を研磨し、グリスを充填する事で異音の発生は無くなりました。
当店では、SP-10mk3のスピンドルにオイルは使用せず、グリスを充填しています。プラッタが重い為にオイルでは支えきれずに今回の様な状態になりますので、グリスを充填する事で油膜を確保し、スピンドル軸周りの損傷を最小限にしています。

この度のオーバーホールで、長期間安定してご使用いただけます。
当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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Technics (テクニクス) SP-10mk2 オーバーホール S:DA6722A010


Technics (テクニクス) SP-10mk2のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
 部品劣化が進み、信号ラインにノイズ混入

処置
 部品劣化が進んでいる為オーバーホール
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

お客様ご使用中には特に問題は無いが、永くご使用になりたいとの事でオーバーホールをご依頼されました。
回路上の信号を確認しますと、パルス上のノイズが多数見られます。コンデンサ類が劣化している為に、回路内で発生したノイズを吸収出来ていません。オーバーホールのタイミングがもう少し遅かったら、回転時の振動の発生や動作の不具合が発生していたと思われます。
電解液漏れを起こしていた電解コンデンサの一例です。

電解コンデンサの寿命は、5,000時間から10,000時間と部品メーカーのカタログには表示されています。使用電圧や周辺温度にてかなり変動しますが、SP-10mk2は1975年に発売されていますので、37年は経過しています。この年月を経過して電解コンデンサが部品として寿命を迎えている事はご理解いただけると思います。実際に取り外した電解コンデンサを測定すると、容量抜けやインピーダンスの上昇等が確認j出来、部品として正常動作していません。
当店でのオーバーホール時には電解コンデンサとフィルム(マイラ)コンデンサを全数新品と交換しますので、回路が正規の動作をするようになり、DDモーターが静かに力強く回転し、本来の性能を発揮します。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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