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2012-10

Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール S:DA7404A001


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

症状
 電源を入れると、本体から異音発生
 電源パイロットランプ点灯せず

所見
 電源ユニット内の電解コンデンサ容量抜け
 電源パロットランプ断線

処置
 部品劣化が全体に渡って進んでいる為、オーバーホール
  オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング
 パイロットランプLEDに交換

電源ユニットから出力されているDC(直流)電源が、制御用、駆動用共に異常になっていました。
上から、制御用電源電圧波形、駆動用電源電圧波形です。


この様な電源を供給された各回路は、正常に動作するはずも有りません。各回路の電子部品が破壊されていなかった事は、不幸中の幸いです。
この電源電圧波形の異常で、電源を入れた時に異音が発生し、正常な動作をしていませんでした。
電源回路基板上の電解コンデンサの一部です。

部品の底部が膨らんでいます。俗に言う電解コンデンサの「パンク」です。今回の製品の電源ユニット部の電解コンデンサは、殆どがこの様な状態でした。
オーバーホール時に電解コンデンサ・フィルム(マイラ)コンデンサを交換した後の電源電圧波形です。上から制御用電源電圧波形、駆動用電源電圧波形です。


どちらも、綺麗なDC(直流)に戻っています。

電源回路は正常に戻りましたが、プラッタの回転が若干ふらついています。目視での確認は困難ですが、測定器にて確認すると、±3ms程揺れています。この状態で取りあえずレコードは聴けますが、音に濁り感が付きまといます。この製品本来の音とはかけ離れた音ですね。
勿論、本体部もオーバーホールを行います。電解コンデンサ、フィルム(マイラ)コンデンサ、調整用半固定抵抗器を新品に交換し、回路基板の半田付けをやり直し、回路基板の洗浄・コーティングを施して確実な調整を行います。機構部も洗浄と注油を行います。
本体だけで約2日間の作業です。これだけの事を実施する事で、ふらつきが±0.2ms以内にまで減少します。これはもう新品同等レベルで、SP-10mk2らしい、しっかりとしたノイズ感の無い音が蘇ります。

パロットランプが断線し、点灯していません。同等部品が入手難の為と、今後長期にお使い頂く為に、高輝度LEDに交換しています。電球の様に断線する心配が殆ど有りません。

いくら優れた製品でも、年月が経てば性能は落ちます。SP-10シリーズは機械的にはかなりしっかりと作られていますので、クリーニングや注油といった基本的なメンテナンスを行えば、かなり長期間の使用に耐えます。これを制御する電子回路に使用している電子部品には、劣化が早く進行する物も含まれています。当店にてオーバーホールを実施すると、この劣化している電子部品を新品に交換しますので、新品状態に限りなく戻ります。
SP-10シリーズの本来の性能を引き出すと、現在のハイエンドプレーヤーに負けない音が楽しめます。それには、オーバーホールが絶対必要です。製品を生かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、長期間安定してご使用になりたい方等疑問をお持ちの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08636-3-0808
メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk2 オーバーホール S:DA9322H048G


Technics (テクニクス) SP-10mk2のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
 各信号ラインにノイズ混入

処置
オーバーホール
 オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

今回お預かりした製品は、かなり程度の良い状態でした。
電解コンデンサの容量低下は有りますが、電解液漏れは殆ど無く、回路基板のパターン修正は必要有りませんでした。
この様な状態でも、信号ラインに多数のノイズが混入しています。この為、プラッタの回転が若干変動しています。見た目では殆ど確認出来ませんが、測定器で確認すると、±1.5ms程変動していました。この変動は、音のざらつき・ノイズ感として聴き取る事が出来ます。オーバーホールを行う事により、この変動を±0.2ms以下に出来ますので、ざらつき・ノイズ感は、まず聴き取る事は出来なくなります。見通しの良い、しっかりとしたSP-10mk2ならではの音が戻って来ます。勿論、信号ラインのノイズは殆ど無くなります。

生産後、長期間の時を経た製品を、その製品の持ち味を生かして使用するには、オーバーホールは避けて通れない作業です。調子が良くても(悪くて当然なのですが)早めのオーバーホールをお勧めします。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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電話:08636-3-0808
メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2906E001


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
 プラッタ回転せず
 コントロールユニットより発煙

所見
 制御回路用電源回路の整流ダイオード破損及び整流電解コンデンサ容量抜け

処置
 制御系電源回路のブリッジダイオード交換
 各部品の劣化が進んでいる為、オーバーホール
  オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   リレー交換(半導体リレー使用)
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

制御用電源回路の整流回路のブリッジダイオードと電解コンデンサが破損していました。
電解コンデンサは、完全に容量抜けを起こしています。

1,000μFの電解コンデンサが、81μFまで容量がに抜け、俗に言うパンク状態になっています。リード線を部品から引き出している所に、電解液が多量に付着していました。この電解コンデンサがパンク状態になった時に、発煙が見られたと思われます。
また、整流回路のブリッジダイオードの一部が破損し、半波整流状態になっていました。
このブリッジダイオードの破損は良く有る事です。動作中に、このブリッジダイオードは手で触れない程の熱を持ちます。すぐ近くに整流用の電解コンデンサが実装されていますので、この熱により、電解コンデンサの寿命を大幅に落としているでしょう。SP-10mk3のネックの部分の一つです。
このブリッジダイオードは、規格(1A)ギリギリで使用されていますので、この様な状態になります。当店で、このブリッジダイオードを交換する場合、規格3A品に交換し、可能な限り電解コンデンサとの距離を空けて実装しています。
ブリッジダイオードと電解コンデンサの不具合で、制御回路に正常な電源が供給されず、今回の症状となっていました。

電源回路が今回の様な状態になると、その電源を使用している電子部品にも影響が出ます。今回も、ピッチコントロールICが壊れていました。このICは壊れやすくて入手し難く、高価な部品です。
破損したブリッジダイオードとピッチコントロールICです。

電解液が大量に漏れ出た電解コンデンサです。容量は、規格の1/100から1/200になっています。

この様な部品が実装されていて、製品が正常に動作する事は有りません。実際、当店に入荷してくる商品で、見た目は正常に動作していても、測定すると到底製品レベルと言える物では有りません。
オーバーホールを行い、劣化している部品を新品に交換して調整を正確に行う事で、その製品が持っている本来の性能が発揮されます。製品を生かすも殺すも、オーナー様次第です。

この度のオーバーホールで、長期間安定してご使用いただけます。
当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08636-3-0808
メール:vintageaudio@csis.jp
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