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2012-12

Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2910A009


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました
今回は、コントロールユニットのみのお預かりです。

症状
 サーボは掛かっているが、ストロボがゆっくりと左方向に動く
 ピッチコントロール出来ない

所見
 ピッチコントロールIC不良
 各電子部品劣化

処置
 ピッチコントロールIC交換
 各電子部品劣化の為オーバーホール
  オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   リレー交換(半導体リレー使用)
   調整用半固定抵抗器全数交換
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整
   24時間エージング

ピッチコントロールICが破損している為、サーボ回路が正常に動作していませんでした。
このICの交換で、今回の不具合は解消しています。

今回の製品は、2010年に電解コンデンサを一部交換されています。使用されている部品が中国製だからか解りませんが、殆どの電解コンデンサの容量が規定の1/2から1/3になっていて、劣化がかなり進行しています。(2年程度でここまで劣化するのは、日本製の部品では普通考えられません。)その為、パルス状ノイズが多くなり、ピッチコントロールICを壊したものと考えられます。
また、部品の実装にも問題が有ります。
もともと実装されていた部品のリード線を基板上で切断し、そのリード線に新しい部品が実装されている箇所が有りました。
その部分の写真です。


他の部品は基板から抜き取って交換して有りますので、ハンダを吸い取る設備が無い状況でメンテナンスしたとは思われません。また、全ての電解コンデンサが交換されているのでは無く、1/3程度交換されていません。また、交換されている場所で、部品をハンダ付けするランドが壊されている場所が3箇所有りました。
この様な状況から、かなり手抜きのメンテナンスが実施されたのだと思います。技術を持った人間のする事ではありません。
以前、何処でメンテナンスを実施したのか解りませんが、お客様に対しての心を持っていないですね。人間として怒りを感じます。

今回、当店のポリシーに準じてオーバーホールを実施しました。壊されていたランドもパターン修正を行なっています。今後長期に渡り、安心してご使用いただけます。
当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08636-3-0808
メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2623E045


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
 正常に回転しない

所見
 FGコイル異常
 スピンドル回転非常に重い
 各電子部品劣化

処置
 FGコイルASSY交換
 スピンドル軸・軸受研磨
 電子部品の劣化が進んでいる為オーバーホール
  オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(オーディオグレード用使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   リレー交換(半導体リレー使用)
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

お客様にてFGコイルを取り外し、コイルを巻き直しておられました。ただ、線径が違っていて規定の巻数に達しておらず、正規の信号が出力されていませんでしたので、FGコイルASSYを交換しています。

スピンドルが殆ど固着状態で、正規の回転をしていません。普通ですと、下部軸受を取り外すとスピンドルシャフトがするりと抜けますが、今回は人力ではどうやっても抜けません。10tプレスを用いて半ば強引にスピンドルシャフトを抜きました。
スピンドルシャフトと軸受が当たっている最上部付近に、リング状に小さな突起が有ります。使用中に何らかの異物が混入し、シャフトを傷付けたと思われます。傷の周辺が凸凹になっていますので、凸部を研磨しています。
軸受も同様の傷が入っていましたので、シャフトと同様に研磨を行い、普通に回転する様に調整しています。

ここまでで機械的には正常になっていますので、プラッタを装着して回転させます。微妙ですが振動が感じ取れます。電子部品の劣化が原因です。
この度の製品は、電解コンデンサが交換されていましたが、何時交換したか不明でしたので、お客様の了解を得て、当店のオーバーホールを実施します。これで微振動は無くなりました。

電源基板のブリッジダイオードが交換されていました。ただ、ブリッジダイオードを使用せず、単体のダイオードを4個無理やり実装しています。回路的には問題有りませんが、あまり気持ちの良いものでは有りませんので、純正品と同等の部品に交換しています。

電源・オペレーション回路基板には、電解コンデンサが半田面に後付されています。今回の製品は電解コンデンサは交換されていましたが、交換前の部品から電解液漏れが発生していたのでしょう。コンデンサ取り付け部分の周辺の回路パターンが腐食されていました。切れてはいませんが、このままでは何時調子を崩すか分かりませんので、腐食部分のレジストを剥がし、スズメッキ線で修正しています。

今回の製品は、故障をお客様自身で何とかしようとして余計に状態を悪くしていました。
調子が悪くなった場合には自分で何とかしようとせず、当店の様な専門店にお任せ頂く方が、結果として安価に修理が可能です。素人さんor素人さんに近い方が手を入れても、治ることはまず有りませんし、今回の様に余計に故障箇所を増やしてしまいます。やはり、「餅は餅屋」です。

この度のオーバーホールで、長期間安定してご使用いただけます。
当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
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メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-15 修理・オーバーホール S:DA8L22B057


Technics (テクニクス) SP-15の修理にてお預かりしました。

症状
 電源ON後、暫くして高速回転(サーボかからず)

所見
 FG信号アンプ部の電解コンデンサ不良
 電子部品の劣化が進んでいる為、オーバーホール

処置
 オーバーホール
   電解コンデンサ全数交換(オーディオグレード品使用。一部高信頼性部品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

FGアンプ入力段のフィルターを構成している電解コンデンサが不良となっていて、温度が上昇するとFG信号レベルが減少し、サーボが外れて高速回転していました。
その電解コンデンサです。

オーバーホールを実施していますので、この部分の電解コンデンサも新品に交換しています。
他の電解コンデンサも液漏れを起こしています。

この様な現象は、生産後長い年月を経過した製品には、必ず発生しています。
電解コンデンサは、電子機器にとって必要悪の部品だと思います。使用しなければ回路が成り立たない場合が多く、使いたく無いけれど使わなければならない、そんな部品です。
寿命は、通常で1000時間から2000時間程度とされています。(最近では7000時間OKという部品も登場していますね。)1日2時間使用して、1000時間なら1.3年、2000時間でも2.6年です。ただ、寿命の期間が経過したからといって、すぐに故障することは少ないでしょう。機械の内部温度によって、この寿命は大きく変わります。開発を行なっている技術者の方々は、そのあたりを正確に把握して設計していると思います。
ただ、生産後4半世紀が経過した場合、寿命は確実に来ています。目に見えない不具合を抱えて動作していますので、その製品の実力は発揮されていません。
新しい製品と入れ替えるのも1つの選択肢ですが、オーディオ黄金期に生産された商品よりも良い商品は、現時点では非常に高価です。オーバーホールにかかる費用よりも、かなりの出費になるのは間違いないと思います。
製品を生かすも殺すも、オーナー様次第です。SP-10シリーズ・SP-15をご使用されているオーナー様には、早めのオーバーホールをお勧めします。

当店ではSP-10シリーズ・SP-15の安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

症状
 電源ONと同時にプラッタ高速回転

所見
 電解コンデンサの液漏れによる基板パターン腐食によりパターン断線
 各電子部品劣化

処置
 基板パターン損傷部修正
 部品の劣化が進んでいる為、オーバーホール
  オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

電解コンデンサの劣化による電解液漏れが発生し、周辺の基板パターンを腐食していました。基板パターンが断線し、GNDラインが異常な状態になって、今回の症状となっていました。
基板パターンの腐食部分です。


部品面、半田面共にパターンが腐食し、断線しています。
この部分は、当基板のGNDラインです。GNDラインが途中で断線している為に各回路が正常に動作しなくなり、電源ONと同時にプラッタが高速回転し、制御不可能となっていました。
この腐食部分を取り除き、すずメッキ線を用いて修正しています。

その他の電子部品の劣化が進んでいましたので、オーバーホールを実施しています。
液漏れしてパターンを腐食していた電解コンデンサ以外にも、電解液漏れを起こした電解コンデンサが多数有りました。パターンを腐食させる程では有りませんが、部品のリード線が緑青で緑色になっています。基板の部品取り付け穴に電解液が入っていますので、そのままでは新しい部品のリード線を腐食させます。部品取り付け穴を少し削り、クリーニングを実施して新しい部品を実装します。
SP-10シリーズは、生産後かなりの年月が経過しています。調子良く動作している様でも、内部では部品の劣化がかなり進んでいますので、初期特性は全く出ていないでしょうし、何時不具合が出てもおかしくない状態です。レコード再生中に今回の様な不具合が出た場合、レコード盤・カートリッジ共に無事には済まないと思います。
今回は、基板パターンの修正で正常に戻りましたが、動作に不具合が出た時には修理不能の場合も有ります。早めのオーバーホールで、安心して気持ちよく音楽に浸っていただきたいと思います。
製品を生かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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