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2013-02

Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール S:DA04301I007


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

症状
 高速回転

所見
 FGコイル断線
 各電子部品劣化

処置
 FGコイル巻き直し
 各電子部品が劣化している為、オーバーホール
  オーバーホール内容
   電解コンデンサ全数交換(一部オーディオグレード品使用)
   フィルムコンデンサ全数交換
   調整用半固定抵抗器全数交換
   スピンドル部クリーニング・グリスアップ
   メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
   半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
   プリント基板クリーニング・コーティング
   電気調整・メカニズム調整
   24時間エージング

FGコイルが断線している為、サーボが掛からず、高速回転していました。
断線しているFGコイルです。

SP-10mk2のFGコイルは、上下2段構成になっていますが、今回は上部のコイルが断線していました。
断線したコイルを解き、同じ線径のポリウレタン線で巻き直しています。
コイルを解いている途中です。

500回以上巻いて有りますので、巻き直しは時間がかかります。また、線径が0.1mmと細い為に、巻いている途中で断線しないようにかなり気を使います。
コイルを巻き直して取り付け、動作確認を行います。
とりあえず正常動作していますが、回転時に微妙な振動が感じ取れます。この微振動がコイルに伝わり、生産工程で何らかの原因で線材に弱い箇所が出来ていて、その位置で断線したと推測します。
この微振動は、各コンデンサが劣化し、回路にノイズが混入して正常動作しなくなった時に発生します。
今回、修理と同時にオーバーホールを実施しています。修理しただけでは、今後も同様の故障発生の可能性が高く、お客様が安心してご使用頂けないからです。
当店のオーバーホールは、電解コンデンサだけでは無く、フィルム(マイラ)コンデンサも交換しています。通常、フィルム(マイラ)コンデンサは劣化し難いものと言われていますが、当店で検証した結果、本製品に使用してあるECQMタイプのマイラコンデンサは劣化が進み、容量はOKでも高周波域でのインピーダンスが高くなっています。これにより、回路で発生したノイズを吸収し切れなくなり、このノイズが各回路に混入してモーターの微振動として現れると考えています。この劣化は、アナログ制御の製品では避けて通れない宿命です。
今回のオーバーホールで、微振動は感じられなくなっています。

SP-10シリーズは、生産後かなりの年月が経過しています。調子良く動作している様でも、内部では部品の劣化がかなり進んでいますので、初期特性は全く出ていないでしょうし、何時不具合が出てもおかしくない状態です。レコード再生中に今回の様な不具合が出た場合、レコード盤・カートリッジ共に無事には済まないと思います。早めのオーバーホールで、安心して気持ちよく音楽に浸っていただきたいと思います。
製品を生かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の購入・修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:08636-3-0808
メール:vintageaudio@csis.jp
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