Home > Archives > 2016-10

2016-10

Technics (テクニクス) SP-10mk2 修理・オーバーホール S:DA8317F002


Technics (テクニクス) SP-10mk2の修理にてお預かりしました。

症状
・回転スタートさせると、回転数に関わらず高速回転

所見
・FGコイル巻線切れ
・各電子部品劣化

処置
・FGコイル蒔き直し
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換(基本的にオーディオグレード品使用)
  フィルムコンデンサ全数交換(ECQMタイプのみ)
  調整用半固定抵抗器全数交換
  電源回路ヒューズ全数交換
  スピンドル部クリーニング・注油
  メカニズム部クリーニング・グリスアップ・注油
  回路基板半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
  回路基板クリーニング・防湿コーティング
  電気調整・メカニズム調整
  24時間以上のエージング後、動作チェック
・制御回路基板トランジスタ14個、FET4個交換
・論理回路基板回路パターン修正

プラッタの回転数を検出するFGコイルの巻線が切断していて、回転数情報が制御回路に入力されていない状況でした。その為、プラッタが高速回転しています。
FGコイルの巻線を全て解き、新しい線材でコイルを巻いています。
FGコイルを巻き直してDDモータに組み込んだ後、動作チェックを行います。FG信号のレベルをチェックするポイントでFGレベルを確認すると、通常よりも若干レベルが低い状態ですが、問題が有るレベルでは有りませんが、サーボが正常に掛かりません。オーバーホールにて治る可能性も有りますので、オーバーホール作業に移ります。

オーバーホール実施時、電解コンデンサの液漏れで回路パターンが破損している箇所が有りました。その状態です。

回路パターンが溶けてきれいに無くなっています。
これでは正常動作はしませんので、腐食している部分をきれいに取り除き半田面でパターンの修復をしています。

劣化部品交換、半田付け修正を行った後、動作チェックを行います。
33rpmでサーボが完全に掛からず、プラッタがスムースに回転しません。45rpm、78rpmは問題有りません。
FG信号のレベル低下を疑いましたが、当店にストックしている確認用の回路基板では。問題なくサーボが掛かります。
トラブルシューティングの結果、制御回路基板のトランジスタ14個、FET4個を交換して、正常に動作する様になりました。

今回のオーバーホールにて、今後長期に渡り安定動作する様になります。また、各回路が正常に動作しますので、この製品が持っている性能が発揮出来ます。製品を活かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

─────────────────────────────────────────────
商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
─────────────────────────────────────────────

Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK3K30F019


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・ピッチコントロール偶数設定出来ない

所見
・ピッチコントロールIC 不具合
・+5V電源用3端子レギュレータ破損
・各電子部品劣化
・機械ブレーキ効き悪い
・回転中微振動発生

処置
・ピッチコントロールIC 交換
・5V3端子レギュレータ交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換(ECQMタイプのみ)
  制御回路用電源回路整流ダイオードブリッジ交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  裏付け部品を部品面に移動
  ストロボLED,ソレノイド用電源トランジスタ交換、放熱器に移設
  回路基板半田付け全箇所吸い取り・再半田付け
  回路基板基板クリーニング・防湿コーティング
  機構部クリーニング・注油
  電気調整・機械調整
  24時間以上のエージング後、動作チェック

ピッチコントロールIC に不具合が発生し、通常であれば0.01%単位で設定できるのですが、一度スイッチを押すと0.01%、2度目にスイッチを押すと0.03%となり、偶数での設定が出来なくなっていました。ピッチコントロールIC を交換する事で解消しています。

制御回路用の+5Vの電圧が+20V程度まで上昇していました。+5V用の3端子レギュレータが破損していましたので、交換しています。
また、この+5Vラインに繋がっている半導体の動作チェックを行い、問題が無い事を確認しています。

各電子部品の劣化により、各回路が正常に動作していませんでした。その為、Wow/Flutterが0.07%以上と大きく規格から外れ、回転時に微振動が発生しています。
部品劣化が解りやすい電源整流回路の出力波形です。
上から制御用+5V用、駆動用+32V用、駆動用-32V用です。



どの波形もリップルが大きく出ているのがお分かり頂けると思います。
オーバーホール後の同じ測定点での波形です。順番はオーバーホール前と同じです。



どの電源もリップルが少なくなっています。
また、DDモータの駆動波形も、酷い状況になっていました。
上から33rpm、45rpm、78rpmです。
尚、+5Vの3端子レギュレータを交換して+5Vラインが正常になった後の状況です。



どの回転数でも、スパイク状のノイズが混入しています。このノイズが、回転時の微振動発生の原因です。
オーバーホール後の波形です。オーバーホール前と同じく、上から33rpm、45rpm、78rpmです。



スパイク状のノイズが激減しているのがお分かり頂けると思います。この差が、オーバーホールを実施するメリットの一つです。

因みに、今回の製品に実装されていた電解コンデンサの一部です。

今回の製品が特別に悪い状態では無く、当店に入荷してくる製品は、程度の差は有りますが殆ど同じ状況です。
オーバーホール実施後、回転時の微振動は治まり、Wow/Flutterも0.01%以下にまで改善されています。また、機械ブレーキも調整により通常の停止時間で停止するようになっています。

今回のオーバーホールにて、今後長期に渡り安定動作する様になります。また、各回路が正常に動作しますので、この製品が持っている性能が発揮出来ます。製品を活かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

─────────────────────────────────────────────
商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
─────────────────────────────────────────────

Technics (テクニクス) SP-20 修理・オーバーホール S:DA7215B009


Technics (テクニクス) SP-20の修理にてお預かりしました。

症状
・回転中、突然止まって左右に揺れる。

所見
・回路パターンの切断
・各電子部品の劣化

処置
・回路パターン修正(3箇所)
・駆動用IC交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  タンタルコンデンサ全数フィルムコンデンサに交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  コネクタ全数交換
  回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機構部クリーニング、注油
  電気調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

問題が無い時には普通に回転していますが、突然回転が止まり、直後に左右に揺れて、暫くすると通常に戻っていました。
電子部品の劣化が進んでいますので、このままではトラブルシューティングが行なえませんので、まずオーバーホールを実施します。
フィルムコンデンサの1個が破損していました。回路基板の端に実装されている部品で、回路基板の外側に倒れていたので、回路基板とケースに挟まれて破損していたのだと思います。破損していたフィルムコンデンサです。

部品交換、半田付け修正を行った後に動作させると、常時左右に揺れて正常回転しなくなりました。また、駆動用のICが非常に熱くなっています。
駆動用のICの温度に気を配りながらICへの入出力信号を確認します。入力信号が2箇所、出力されていても次段の素子に信号が伝わっていない所が1箇所見つかりました。入力信号の供給先では信号が出ています。
回路パターンの切断箇所が有ると判断して、パターンを追いかけます。案の定、回路パターンが3箇所切断されていました。切断されているパターンのレジストを注意深く剥がして行きます。切断場所は判明しましたが、不思議なのは、切断場所にレジストの剥がれが無い事です。切断場所の近くにレジストの剥がれが有りますが、その場所では切断されていません。
私の憶測に過ぎませんが、製造時に何らかの異物混入が有って、回路パターンに傷がついた状態で出荷され、製造後長期の時間が経過し、振動等でパターンが切れ掛かって症状が発生。当店でオーバーホールを実施した時の振動で完全に切断されたのではないかと思います。当然ですが、当店でオーバーホールを実施する時には、丁寧に取り扱っています。しかし、振動が皆無には出来ません。
また、駆動用ICを交換した跡が有りましたので、その時に無理をしてパターンを痛めていた可能性も有ります。

修正を施した回路パターンです。
Technics (テクニクス) SP-20 修正した回路パターン
念の為、駆動用のICを交換しています。

3日間エージングを行い、1日冷やした後動作チェックを行い、問題が無い事を確認した後、オーナー様に返却しています。

今回のオーバーホールにて、今後長期に渡り安定動作する様になります。また、各回路が正常に動作しますので、この製品が持っている性能が発揮出来ます。製品を活かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

─────────────────────────────────────────────
商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
─────────────────────────────────────────────

Home > Archives > 2016-10

Tag Cloud
PR
メタ情報

Return to page top