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2017-10

Technics (テクニクス) SP-15 修理・オーバーホール S:DA9221B038


Technics (テクニクス) SP-15の修理にてお預かりしました。

症状
・高速回転
・回転数表示不具合発生

所見
・FGコイル取付部半田付け外れ
・各電子部品劣化

処置
・ロジック回路基板スイッチングダイオード11個交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  タンタルコンデンサ全数フィルムコンデンサに交換
  操作用タクティールスイッチ全数交換
  ロジック回路基板チェナーダイオード1個交換(D316 RD5.1)
  調整用半固定抵抗器全数交換
  各回路基板接続用コネクタ交換
  ヒューズ交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機構部クリーニング、注油
  電気調整、機械調整
  24時間以上のエージング後、動作確認

この製品で良く有る症状です。
FGコイル取付部の半田付けが劣化して外れています。
見た目は何とも無いのですが、導通をチェックするとはっきりと確認出来ます。
オーバーホール実施時にこの部分の半田付けをやり直すので、この症状は通常のオーバーホールにて完治します。

回転数表示の7セグメントLEDが、33rpm時と78rpm時で、点灯してはいけない一部のセグメントが薄く点灯しています。
ダイオードマトリクスを組んで必要なセグメントを点灯させていますので、1個のダイオードが悪さをしているのは解っていますが、念の為、このダイオードマトリクスを組んでいるダイオード全数を交換しています。

個人の方や普通のオーディオショップ等で電子機器を修理されているHPを拝見しますが、最初から電子部品を疑っておられます。
生産後、長期間経過している電子機器の修理時には、まず電解コンデンサを疑いますが、半田付けも疑う方が良いのではないでしょうか。
半田付け修正時には、一度元の半田を吸い取って再度半田付けしないと、近い将来に半田が外れます。盛り半田で誤魔化してはいけません。
勿論、当店では回路基板の半田を全箇所吸い取り、再半田付けを行っています。

今回のオーバーホールにて、今後、長期間安定して動作しますので、安心してご使用頂けます。
また、今回のSP-15のように、生産後30年以上経過している製品は、問題なく動作しているように見えても、何かしらの問題を抱えています。勿論、製品本来の性能は発揮されていません。
完全に故障する前にオーバーホールを実施し、製品の本来のクオリティーを引き出してご使用頂けたらと思います。
製品を生かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-15の安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2421D142


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・回転スタートしない時有り
・ピッチコントロール動作しない

所見
・各回路部品劣化
・電源オペレーション回路基板回路パターン破損

処置
・電源オペレーション回路基板裏付け電解コンデンサ部回路パターン修正
・速度表示7セグメントLED交換
・各操作スイッチ交換
・FG信号入力コネクタ交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  3端子レギュレータ全数交換
  電源オペレーション回路基板トランジスタ1個交換
  ダイオード2個交換
  裏付け部品半田面から部品面に移設
  ストロボ、ソレノイド用電源トランジスタ交換、ヒートシンクに移設
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  電気調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

各電子部品の劣化と、それによる回路パターンの損傷にて症状が発生していました。
制御回路用電源回路の整流回路の電解コンデンサにも容量抜けが発生していて、正常な電源供給がされていませんでした。
整流後の電源波形です。

リップルと一部発振しています。
これにより、定電圧電源回路に正常な電圧が供給されていません。
定電圧電源回路の出力波形です。


上が+12V、下が+5Vです。特に+12Vに顕著な異常が見られます。
オーバーホールを実施する事により、正常に戻っています。
上から整流回路出力波形、+12V、+5Vです。


コントロール回路基板のFG信号入力部のコネクタが撤去され、回路基板に直接半田付けされていました。
その様子です。

半田付けされている部分は回路基板の半田面に有りますので、直接は見えませんが、入力コネクタが無くなっています。
同じコネクタは入手不可ですので、互換品を使用して元に戻しています。

電源・オペレーション回路基板の裏付け電解コンデンサから電解液が漏れ、回路基板の回路パターンを壊していました。
修正前の状態です。


電解コンデンサの電解液が漏れ出し、半田付けが酸化して外れ、回路パターンの表面が変色しています。
この部分のレジストを剥がし、回路パターンを磨いた状態です。1箇所、回路パターンが切れています。

切断された場所は、スズメッキ線で繋ぎ、他の場所は半田を乗せて修復しています。その様子です。

また、裏付けされていた電解コンデンサは、新品を部品面に実装しています。

オーバーホール前のチェック時に、回転時の振動が確認できました。
オーバーホール前のモーターの駆動波形です。



上から、33rpm、45rpm、78rpmです。パルス状のノイズが混入しているのが見えています。このノイズが、モーター振動の犯人です。
オーバーホール後のモーター駆動波形です。



同じく、上から33rpm、45rpm、78rpmです。パルス状のノイズが無くなり、モーター回転時の振動も無くなっています。

各操作スイッチに接触不良が発生していましたので、スイッチを全数交換しています。(電源スイッチは除く)これにより、ピッチコントロールが動作する様になりました。

今回は、電源回路の問題が発生していたり、電解コンデンサの電解液漏れによる回路パターンの損傷が発生していました。この様な製品は他の電子部品が壊れている可能性が高く、メンテナンス費用が上昇する事に繋がります。また、見た目は問題が無い様でも、生産後、かなりの年月が経過していますので、電子部品の劣化は避けられませんから、何らかの問題を抱えています。
早期のオーバーホール実施で、この製品の性能を安定して引き出す事が出来ます。製品を活かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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