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2017-11

Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2906E034


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・プラッタ回転不安定
・加振にて異常動作
・プラッタ回転時すりこぎ運動
・キャビネットダストカバーヒンジ部トルク調整ネジ山破損
・回転スタート及びストップの動作が鈍い

所見
・スピンドル軸潤滑剤不適正品使用
・半田付け不良箇所有り
・各電子部品劣化

処置
・キャビネットダストカバーヒンジ部トルク調整ネジ山 プレスナットにて修復
・スピンドル修復(傷取り、プラッタ搭載部クリーニング)
・スピンドル軸受傷取り 下部軸受交換
・プラッタスピンドル取付部クリーニング
・ヒューズ回路基板配線半田付け手直し
・各操作スイッチ全数交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  (通常の電解コンデンサに交換されていた)
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  3端子レギュレータ全数交換
  電源オペレーション回路基板トランジスタ1個交換
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  ストロボ、ソレノイド用電源トランジスタ交換、ヒートシンクに移設
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

某修理工房さんが、2010年1月9日にメンテナンスを実施された製品です。

梱包を解き、動作確認の為に作業台に置きます。
最初にチェックするのは、スピンドルの回転状態ですが、ここで躓きました。
回転が非常に重く、回転方向には何とか回りますが、上下方向には全く動きません。
プラッタを載せると、何とか回転しますので、動作チェックを行います。

電源を入れると、一瞬表示が点灯し、トランス1次側のヒューズが切れました。
ヒューズ回路基板から電源回路基板への配線を外しても、元気良くヒューズが飛びます。
コントロールユニットを分解し、各回路基板をクリーニングすると、この現象は無くなりました。
回路基板の写真は、クリーニング前の状態で撮影しています。

クリーニングした時のクリーニング液の状況です。
上が新品、下が回路基板2枚をクリーニングした後の状態です。


普通でしたら、本体も含めた全ての回路基板をクリーニングしても、ここまでは変色しません。
コーティング剤に何を使用されているのでしょうか?
因みに、当店で使用しているコーティング剤とクリーニング液です。

回路基板をクリーニングし、再組立を行って動作チェックです。
スピンドルの回転が重い為、サーボが全く安定しません。
通常であれば、ここで各調整値を確認するのですが、この様な状態では実施出来ません。
取り敢えず、モーター駆動信号だけ確認しました。
上から、33rpm、45rpm、78rpmです。



少しいびつな感じは有りますが、非常に悪い様には見えません。電圧には異常を感じます。
オーバーホール後の波形です。同じく上から、33rpm、45rpm、78rpmです。



少しきれいな波形になっていますが、電圧の表示を見て下さい。
オーバーホール前はフルスケール20V,オーバーホール後はフルスケール10Vです。
約2倍の電圧で駆動されていたのですね。電力で考えると、単純計算では4倍です。
メンテナンス実施時に、駆動系と電源系の半導体を確認しましたが、1個のトランジスタでhfeの低下が見られましたので交換しています。

この原因は、前回のメンテナンス時に有ります。
この製品のスピンドルを潤滑しているのはオイルです。これは、設計者が何回も試作を行い、熟考されて決定した事です。
これを、前回のメンテナンス作業者は、モリブデングリスに入れ替えています。重いプラッタにはオイルでは駄目!という理由です。
結果、8年弱で機械的に使い物にならなくなる寸前まで劣化していました。
この製品には、普通、モリブデングリスは使用しません。

通常、スピンドル軸を軸受から取り外す時は、下側の軸受を取り外し、上下方向のストッパ金具を取り外すと、スルスルと軸が抜けます。今回は、人力では抜けませんでした。プレス機を使って、オイルを注油しながらゆっくりと抜いています。
軸も軸受も擦り傷が多量に入っていました。その様子です。



どの部分も、かなり深い傷が入っています。クリーニング後、オイルを充填して回転させてみましたが、普通よりも回転が重く、ジョリジョリといった感触が伝わって来ます。
このままでは使用できませんので、研磨を行っています。ただ、傷をキレイに取り去ると、軸と軸受のクリアランスが過大になりすぎますので、傷の凸の部分を研磨します。表面の傷は残っていますが、引っ掛かりは無くなり、スムースに回転しています。本当は鏡面まで仕上げたいのですが・・・


スピンドル下部軸受の状態です。

グリスを取り除くと、軸との当たり面が抉り取られ、面荒れを起こしています。

この部分も、このままでは使用出来ませんので、当店オリジナル品と交換しています。色は違いますが、純正品と同等の性能です。

半田付けの状態や部品実装状態、当店の交換対象部品の未交換等で、オーバーホールを実施しています。
半田付けの状態は、以前の物と変わり有りません。どの回路基板も加振にて異常動作をしています。当店でのオーバーホール後は、この様な事は発生していません。

プラッタ回転時、2mm程度すりこぎ運動をしていました。プラッタのスピンドル接続部にアルミニウムの破片の様な異物が付着していましたのでそれを取り除き、クリーニングと研磨を行っています。
上から、クリーニング前、クリーニング後です。


このクリーニングにより、プラッタのすりこぎ運動は無くなっています。

蛇足ですが、この半田付けは危ないなと思った部分を紹介します。


今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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DENON (デノン) DP-80 オーバーホール S:133557


DENON (デノン) DP-80のオーバーホールにてお預かりしました。

所見
・各電子部品の劣化により、時々サーボ外れる。

処置
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換(松下電器製ECQMタイプのみ)
  調整用半固定抵抗器全数交換
  トランジスタ全数交換
  3端子レギュレータ交換
  リレー交換
  ヒューズ交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  電気調整
  24時間以上のエージング後、動作確認

回転中に異音がして回転ムラが発生するとの事でお預かりし、オーバーホールを実施しました。
オーバーホールを実施する事により、不具合は解消しています。

DENONのDPシリーズは、コンデンサ類だけではなく、半導体の劣化が目立ちます。通常でしたら小信号トランジスタを全数交換するのですが、今回はモーター駆動用のトランジスタにも劣化が認められた為、交換しています。
トランジスタの劣化で良く有るのは、hFEの極端な低下です。時には1桁台まで低下している事も有ります。今回もモーター駆動用のトランジスタのhFEが13程度まで低下していましたので交換しています。
厄介なのは、測定上は全く問題は無いのに、交換すれば不具合が解消する場合です。これは、ダーリントン接続されているトランジスタに良く見られる様に思います。

今回のオーバーホールにて、今後長期間、安定して動作すると思います。また、新品時の性能にかなり近付きますので、この製品の性能を発揮しています。

当店ではDENON DPシリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、DPシリーズが故障してお困りの方、どうも調子が悪いとお感じの方、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:NE0FF10100


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・加振にて高速回転
・回転時微振動発生

所見
・本体内部FG配線半断線
・各電子部品劣化

処置
・本体内部配線コネクタ接続部一部修正
・本体スタートストップスイッチ交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  3端子レギュレータ全数交換
  電源オペレーション回路基板トランジスタ1個交換
  ダイオード2個交換
  裏付け部品半田面から部品面に移設
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

本体内部配線のコネクタ部分で、コンタクトと配線材が切れ掛かっていて、振動で導通したりしなかったりを繰り返していました。
この部分です。

このコネクタの左から11番目の黄色の配線が、コンタクトの中で切れ掛かっています。少し引っ張ると、コンタクトから配線が簡単に外れました。この状態では、FG信号がコントロール回路に入力されませんので、制御不能となって高速回転します。
同じコンタクトは入手不可能ですので、この部分を直接コンタクトに半田付けし、周辺を熱収縮チューブで保護しています。
同じ症状で、以前に修理を行った形跡が有ります。サーボに関するICの交換と、このコンタクトを交換したのでしょう。ただ、コンタクトのカシメ方があまり良く無くて、今回の不具合に繋がったのだと思います。

普通に回転している時に、微振動が感じ取れました。
モーター駆動波形を観測すると、パルス状のノイズが混入しています。その様子です。
上から33rpm、45rpm、78rpmです。



パルス状ノイズと言うよりも、発振している様にも見えます。このノイズが原因で、回転時に微振動が発生していました。
オーバーホール後の様子です。同様に、上から33rpm、45rpm、78rpmです。



オーバーホール後は、通常の波形に戻っています。勿論、微振動も無くなっています。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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