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2018-08

Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2623E008


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・電源入らず

所見
・制御用電源回路のダイオードブリッジショートによるヒューズ切れ
・スピンドル下部摩耗
・各電子部品劣化

処置
・スピンドル下部及び側面研磨
・電源・オペレーション回路基板、コントロール回路基板回路パターン修正3箇所
・ピッチコントロール表示LED交換
・コントロールユニット側各操作スイッチ全数交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサ全数フィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサ1部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  制御回路用電源回路のダイオードブリッジ交換
  機械ブレーキ、ストロボ用電源トランジスタをヒートシンクに移設、交換
  電源用3端子レギュレータ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  ヒューズ全数交換
  リードリレーを電子リレーに交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機構部クリーニング、注油、グリスアップ
  電気調整、機械調整
  24時間以上のエージング後動作確認

制御回路用電源回路のダイオードブリッジのショートにより、過電流となってヒューズが溶断し、電源が入らない状況でした。
通常オーバーホールメニューの交換対象部品になっていますので、オーバーホール時に該当ダイオードブリッジを交換しています。

オーバーホール作業実施中に、コントロール回路基板のひび割れが確認され、回路パターンに影響が及びそうでしたので、回路パターンの修正を行っています。また、電源・オペレーション回路基板上の裏付け電解コンデンサからの液漏れにより、回路パターンの変色が確認できました。回路パターンの研磨を行った後、半田にてパターン修正を行っています。
回路基板のひび割れ部分です。

回路パターン修正後です。
上が回路基板のひび割れ部分、下が電源・オペレーション回路基板上の裏付け電解コンデンサからの液漏れ部分です。

スピンドルの先端に異常摩耗が発生していました。また、側面にも薄い傷が入っています。


先端部、側面共に研磨を実施し、問題の無いレベルの仕上げています。


側面の傷は、軽くこすった様な状態でしたが、このまま放っておくと傷が深くなる可能性が有りますので、早めに研磨を実施しています。

ピッチコントロール表示用の7セグメントLEDの一部が点灯していなかった為、同LEDを中古品と交換しています。

コントロールユニット側各操作スイッチに接触不良が確認された為、このスイッチを全数交換しています。

これは驚いたのですが、最終仕上げ中にプラッタより水分と思われる液体が、バランス調整用の穴から染み出て来ました。液体が流入した理由は不明ですが、一晩中、プラッタを縦に置いて、当穴から流しだしています。これにより、回転ムラが0.008%程度に落ち着いています。
少し見難いですが、プラッタを立てた状態です。バランス調整穴から液体が漏れているのがお分かりかと思います。1度抜いた後ですので量は少ないですが、全部でお猪口半分程度の量かと思います。

メンテナンス実施中に若干Wow/Flutterが通常よりも悪い状況でした。悪いと行っても、0.01%前後ですから、規格には入っているのですが、この製品の平均値は、0.008%(33rpm時)程度ですから、少し気になっていました。この液体が悪さをしていたのだと思います。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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Technics (テクニクス) SL-01 修理・オーバーホール S:DA7331B 020


Technics (テクニクス) SL-01の修理にてお預かりしました。

症状
・電源入らず

所見
・各電子部品の劣化により、電源ヒューズ切れ
・電解コンデンサの液漏れによる回路パターン損傷

処置
・回路パターン修正3か所
・ダイオード2個交換
・トランジスタ19個交換
・スルーホールのニアショートが確認された為、スルーホール取り外し62か所
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  タンタルコンデンサ全数フィルムコンデンサに交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  各操作スイッチ全数交換
  24時間以上のエージング後、動作確認

電解コンデンサの液漏れによる回路パターンの損傷と、各電子部品の劣化により過電流が流れ、電源ヒューズが溶断していました。
電解コンデンサの電解液漏れが発生し、回路パターンが損傷を受けていた箇所です。

この部分のレジストを剥がすと、回路パターンがボロボロに酸化していて、レジストと一緒に無くなりました。その様子です。

スルーホールも酸化していますので、部品穴よりも一回り太いドリル刃で穴を大きくし、半田面にて回路パターンの修復を行っています。

オーバーホール作業中、部品交換と半田付けの修正を行って回路基板のクリーニングが完了した後、動作確認を行います。
この時、異変が発生しました。
電源ヒューズが溶断する事は無く、サーボの調整は問題無く出来るのですが、安定性に欠け、電子ブレーキが効きません。
ブレーキ調整用の半固定抵抗器を取り外した時に一抹の不安が有りました。半固定抵抗器が回し切りになっていたのです。その不安が的中してしまいました。
時々、頻度は低いのですが交換した部品が悪い事も有りますので、チェックを行いながら再度交換しましたが変化は有りません。
半導体の全数チェックを行い、少しでも特性に問題が有った物は交換します。チェック時に部品を取り外しますので、その際にランド間の抵抗値を確認します。この段階で、トランジスタ19個交換、スルーホールにニアショートが確認できたのが62箇所。スルーホール間のニアショートは、スルーホールを取り除き、部品のリード線を基板の両面で半田付けしています。
それでも不具合は解消しません。
固定抵抗器の片側を全部回路基板から外し、抵抗値を実測しましたが問題は有りません。
回路基板と回路図を照らし合わせ、導通を確認しましたが問題は有りません。
次に何を確認すれば良いのかを回路基板を見ながら考えていた時、1個のダイオードに目が行きました。このダイオード、シリコンダイオードとゲルマニウムダイオードを直列に繋ぎ、1個のダイオードとして動作させています。
この部品も動作チェックを行い、動作中の電圧にも問題は無かった部品です。
でも、何か気持ち悪い。
手持ちにどちらのダイオードも有りましたので、組み合わせて交換します。
何と、回転は安定し、電子ブレーキも正常に動作するようになりました。元の部品を取り付けると、不具合が再発します。
この組み合わせたダイオードが悪者でした。

回路基板を再クリーニングし、防湿コーティングを施した後組み立てを行い、エージングを実施します。
問題無く動作していますので、やっとお客様に返却出来ます。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-01の安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-01が故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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