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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:AF5L11F003


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・高速回転(暖まると定速回転になる)
・定速回転時、振動発生
・定速回転時、回転スタート時のサーボロックまでの時間が長い
・本体側スタート/ストップスイッチの動作不具合発生

所見
・各電子部品劣化
・サーボ用ICの不具合発生
・本体側スタート/ストップスイッチ接触不良

処置
・サーボ用IC交換
・本体スタートストップスイッチ交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  裏付け部品半田面から部品面に移設
  ストロボ、ソレノイド用電源トランジスタ交換、ヒートシンクに移設
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  電気調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

電源スイッチON直後にはサーボが外れ、高速回転をしていますが、ある程度暖まると定速回転になっていました。ただ、定速回転になっても、回転時に本体が振動するのとスタート時のサーボロック時間が長い状態です。
電子部品の劣化は確実なので、通常の部品交換と半田付けの修正を行った後、トラブルシューティングです。

先程の作業で、冷えた状態でのサーボ外れは無くなりましたが、本体の振動とサーボロック時間の不具合は解消されません。

SP-10mk3のコントロールユニット内には、大きな回路基板が4枚有ります。まず、どの基板が不具合を起こしているのかを確認します。

確認の結果、コントロール回路基板に不具合が有ると判明しました。
この回路基板でこの症状。一番に疑うのはサーボ用のICですので、該当ICを交換します。でも、治りません。
周辺の電子部品は交換していますので、問題は無いはずです。
時として有るのが、交換した部品が悪くなっている事です。もしかしてと思いながら、サーボ用のICをもう一度交換します。駄目でした。
ここからが大変で、オーバーホールで交換した部品を全て取り外してチェック。万が一を考えて新品部品に交換します。
一通り部品交換を行って動作チェック。でも治りません。
回路を追っかけて行くと、やはりサーボ用のICにたどり着きます。まさかと思いながら、3度目の交換。
なんと、これで何事もなくスムースに回転をする様になりました。
交換したICが2回続けて同じ不具合を発生していたのです。今まで色々な修理を実施して来ましたが、この様な事は初めてです。ほっとしたのと同時にかなりの脱力感を感じました。これで、やっとお客様にお返しする事が出来ます。

因みに、この不具合を発生していたIC2個を正常な回路基板に取り付けると、同様の不具合が発生しましたので、このICが悪さをしていたのは確かです。

基板クリーニング、防湿コーティングを行い、機構部のクリーニング、注油、グリスアップを行って、最終的な電気調整、機械調整を行います。

作業前のチェックで、本体のスタート・ストップスイッチの接触不良が確認できていましたので、このスイッチを交換しています。
その後、24時間のエージングを行い、半日程度電源を切っておいた後、再度半日程度のエージングを行って最終確認です。何も問題は無く、正常動作をしています。

今回のオーバーホールにて、今後長期に渡り安定動作する様になります。また、各回路が正常に動作しますので、この製品が持っている性能が発揮出来ます。製品を活かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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