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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2623E040


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・回転スタートしない
・回転数表示LED表示内容不具合

所見
・制御用+5V電源電圧高い
・各操作スイッチ動作不良
・各電子部品劣化

処置
・+5V 3端子レギュレータ交換
・ピッチコントロールIC交換
・ドライブ用IC交換
・ドライブ回路基板トランジスタ5個交換
・ドライブ回路基板ダイオード1個交換
・電源・オペレーション回路基板回路パターン修正
・各操作スイッチ全数交換
・7セグメントLED 2個交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  裏付け部品半田面から部品面に移設
  ストロボ、ソレノイド用電源トランジスタ交換、ヒートシンクに移設
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  電気調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

今回は、大掛かりな修理になってしまいました。

コントロールユニットの回転数表示がおかしな表示をしています。

通常であれば、33rpmを表示しますが、38rpmと表示しています。また、10の位の左上の表示が薄っすらと点灯しています。
原因を調べると、制御回路用の+5Vが+12V前後で脈流になっています。その波形です。

電源回路の+5V3端子レギュレータが不具合を起こしていましたので、この3端子レギュレータを交換する事で、電圧は正常に戻っています。
ただ、この電源電圧の上昇で、回転数表示用の7セグメントLEDが動作異常を起こしていましたので、この表示器も交換しています。また、ピッチコントロールICにも不具合が発生していましたので交換しています。

オーバーホール中に回路パターンの異常を発見しました。
元々この場所には、裏付けで電解コンデンサが取り付けられていますが、今回は交換されていました。交換した時に回路パターンの異常を見付けられなかったのでしょう。変色しているレジストを剥ぐと、1箇所パターン切れが発生していました。その様子です。

少し見にくいですが、パターン切れと部品のリード線が腐食しているのが確認できます。
腐食していた回路パターンは腐食部分を削り取り、半田で補強します。パターン切れを起こしている場所は、メッキ線にて補修しています。部品のリード線は腐食部分を削り取り、ハンダメッキを施して取り付けています。補修後の様子です。

ドライブ回路基板の半田付けのやり直しを行っている時に、トランジスタのリード線が腐食して切断されている物を発見しました。不安が有りましたので、この回路基板上のトランジスタを全て取り外して確認したところ、3個のトランジスタのリード線が腐食していましたので、該当トランジスタを交換しています。

操作スイッチに接触不良が発生していましたので、電源スイッチを除いたスイッチを全数交換しています。

部品交換と回路パターンの修復を行った後、1度組み立てて確認の調整を行いますが、この時にピタリと回転が停止しました。
ドライブ用のICのリード線が回路基板の穴の中で腐食して切断されていました。このICを交換しますが、回転しません。
予備の基板を持っていますので、どの基板が悪さをしているのか確認すると、ドライブ基板がおかしい事が判りました。コンデンサ類は新品に交換し、半田付けは古いハンダを吸い取って再度半田付けを行っています.。抵抗器に問題が出る可能性は低いので、何かの半導体が壊れています。トランジスタやダイオードを取り外して測定しても、問題が有る部品は有りません。
試行錯誤の上、ダイオード1個とトランジスタ2個が異常動作している事が判明しました。この3個の部品で、電子ブレーキの一部の回路を形成しています。電子ブレーキ回路が異常動作をしていた為に、スタートしても回転しないという症状が発生していました。
測定では問題が無く、実回路に組み込むと不具合が発生する事が、最近増えています。修理の難しい所ですね。

今回は、オーバーホール時の交換対象部品以外に多くの部品を交換しました。

また、部品のリード線の腐食が目立ちました。

全てドライブ回路基板に実装されていた部品です。
残留フラックスが悪さをして、部品のリード線を腐食させる事も有りますが、1枚の回路基板に集中しているのは、珍しい事ですね。

今回のオーバーホールにて、今後長期に渡り安定動作する様になります。また、各回路が正常に動作しますので、この製品が持っている性能が発揮出来ます。製品を活かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
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メール:vintageaudio@csis.jp
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