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Technics (テクニクス) SP-10mk3 修理・オーバーホール S:DK2421D142


Technics (テクニクス) SP-10mk3の修理にてお預かりしました。

症状
・回転スタートしない時有り
・ピッチコントロール動作しない

所見
・各回路部品劣化
・電源オペレーション回路基板回路パターン破損

処置
・電源オペレーション回路基板裏付け電解コンデンサ部回路パターン修正
・速度表示7セグメントLED交換
・各操作スイッチ交換
・FG信号入力コネクタ交換
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサをフィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサを一部フィルムコンデンサに交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー交換(半導体リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  制御回路用電源回路整流用ダイオードブリッジ交換
  3端子レギュレータ全数交換
  電源オペレーション回路基板トランジスタ1個交換
  ダイオード2個交換
  裏付け部品半田面から部品面に移設
  ストロボ、ソレノイド用電源トランジスタ交換、ヒートシンクに移設
  各回路基板洗浄、防湿コーティング
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  機構部洗浄、注油
  機械調整
  電気調整
  24時間以上のエージング後動作チェック

各電子部品の劣化と、それによる回路パターンの損傷にて症状が発生していました。
制御回路用電源回路の整流回路の電解コンデンサにも容量抜けが発生していて、正常な電源供給がされていませんでした。
整流後の電源波形です。

リップルと一部発振しています。
これにより、定電圧電源回路に正常な電圧が供給されていません。
定電圧電源回路の出力波形です。


上が+12V、下が+5Vです。特に+12Vに顕著な異常が見られます。
オーバーホールを実施する事により、正常に戻っています。
上から整流回路出力波形、+12V、+5Vです。


コントロール回路基板のFG信号入力部のコネクタが撤去され、回路基板に直接半田付けされていました。
その様子です。

半田付けされている部分は回路基板の半田面に有りますので、直接は見えませんが、入力コネクタが無くなっています。
同じコネクタは入手不可ですので、互換品を使用して元に戻しています。

電源・オペレーション回路基板の裏付け電解コンデンサから電解液が漏れ、回路基板の回路パターンを壊していました。
修正前の状態です。


電解コンデンサの電解液が漏れ出し、半田付けが酸化して外れ、回路パターンの表面が変色しています。
この部分のレジストを剥がし、回路パターンを磨いた状態です。1箇所、回路パターンが切れています。

切断された場所は、スズメッキ線で繋ぎ、他の場所は半田を乗せて修復しています。その様子です。

また、裏付けされていた電解コンデンサは、新品を部品面に実装しています。

オーバーホール前のチェック時に、回転時の振動が確認できました。
オーバーホール前のモーターの駆動波形です。



上から、33rpm、45rpm、78rpmです。パルス状のノイズが混入しているのが見えています。このノイズが、モーター振動の犯人です。
オーバーホール後のモーター駆動波形です。



同じく、上から33rpm、45rpm、78rpmです。パルス状のノイズが無くなり、モーター回転時の振動も無くなっています。

各操作スイッチに接触不良が発生していましたので、スイッチを全数交換しています。(電源スイッチは除く)これにより、ピッチコントロールが動作する様になりました。

今回は、電源回路の問題が発生していたり、電解コンデンサの電解液漏れによる回路パターンの損傷が発生していました。この様な製品は他の電子部品が壊れている可能性が高く、メンテナンス費用が上昇する事に繋がります。また、見た目は問題が無い様でも、生産後、かなりの年月が経過していますので、電子部品の劣化は避けられませんから、何らかの問題を抱えています。
早期のオーバーホール実施で、この製品の性能を安定して引き出す事が出来ます。製品を活かすも殺すも、オーナー様次第です。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話は対応できない時が多いので、メールにてご連絡を頂ければと思います。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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