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Technics (テクニクス) SL-01 修理・オーバーホール S:DA7331B 020


Technics (テクニクス) SL-01の修理にてお預かりしました。

症状
・電源入らず

所見
・各電子部品の劣化により、電源ヒューズ切れ
・電解コンデンサの液漏れによる回路パターン損傷

処置
・回路パターン修正3か所
・ダイオード2個交換
・トランジスタ19個交換
・スルーホールのニアショートが確認された為、スルーホール取り外し62か所
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  タンタルコンデンサ全数フィルムコンデンサに交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  各操作スイッチ全数交換
  24時間以上のエージング後、動作確認

電解コンデンサの液漏れによる回路パターンの損傷と、各電子部品の劣化により過電流が流れ、電源ヒューズが溶断していました。
電解コンデンサの電解液漏れが発生し、回路パターンが損傷を受けていた箇所です。

この部分のレジストを剥がすと、回路パターンがボロボロに酸化していて、レジストと一緒に無くなりました。その様子です。

スルーホールも酸化していますので、部品穴よりも一回り太いドリル刃で穴を大きくし、半田面にて回路パターンの修復を行っています。

オーバーホール作業中、部品交換と半田付けの修正を行って回路基板のクリーニングが完了した後、動作確認を行います。
この時、異変が発生しました。
電源ヒューズが溶断する事は無く、サーボの調整は問題無く出来るのですが、安定性に欠け、電子ブレーキが効きません。
ブレーキ調整用の半固定抵抗器を取り外した時に一抹の不安が有りました。半固定抵抗器が回し切りになっていたのです。その不安が的中してしまいました。
時々、頻度は低いのですが交換した部品が悪い事も有りますので、チェックを行いながら再度交換しましたが変化は有りません。
半導体の全数チェックを行い、少しでも特性に問題が有った物は交換します。チェック時に部品を取り外しますので、その際にランド間の抵抗値を確認します。この段階で、トランジスタ19個交換、スルーホールにニアショートが確認できたのが62箇所。スルーホール間のニアショートは、スルーホールを取り除き、部品のリード線を基板の両面で半田付けしています。
それでも不具合は解消しません。
固定抵抗器の片側を全部回路基板から外し、抵抗値を実測しましたが問題は有りません。
回路基板と回路図を照らし合わせ、導通を確認しましたが問題は有りません。
次に何を確認すれば良いのかを回路基板を見ながら考えていた時、1個のダイオードに目が行きました。このダイオード、シリコンダイオードとゲルマニウムダイオードを直列に繋ぎ、1個のダイオードとして動作させています。
この部品も動作チェックを行い、動作中の電圧にも問題は無かった部品です。
でも、何か気持ち悪い。
手持ちにどちらのダイオードも有りましたので、組み合わせて交換します。
何と、回転は安定し、電子ブレーキも正常に動作するようになりました。元の部品を取り付けると、不具合が再発します。
この組み合わせたダイオードが悪者でした。

回路基板を再クリーニングし、防湿コーティングを施した後組み立てを行い、エージングを実施します。
問題無く動作していますので、やっとお客様に返却出来ます。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-01の安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-01が故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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