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Technics (テクニクス) SP-10mk2A 修理・オーバーホール S:DA3308A008


Technics (テクニクス) SP-10mk2Aの修理にてお預かりしました。

症状
・回転時何かが擦れる音発生

所見
・機械ブレーキバンドとモーターローターとの接触

処置
・ジャンパー線全数交換
・酸化金属皮膜抵抗器4本交換
・トランジスタ7個交換
・ダイオード4個交換
・3端子レギュレータにコンデンサ3個裏付け追加(0.33μF)
・オーバーホール
  電解コンデンサ全数交換
  フィルムコンデンサ全数交換
  高分子電解コンデンサを全数フィルムコンデンサに交換
  無極性電解コンデンサを1部フィルムコンデンサに交換
  電源用3端子レギュレータ全数交換
  調整用半固定抵抗器全数交換
  リレー全数交換(電子リレー使用)
  ヒューズ全数交換
  各回路基板半田付け全箇所吸い取り、再半田付け
  各回路基板クリーニング、防湿コーティング
  機械調整
  電気調整
  48時間以上のエージング後、動作確認

機械ブレーキとモーターのローターが常時接触し、異音が発生していました。
この症状は、SP-10mk2Aでは良く有る症例です。
機械ブレーキのバンドにフェルトが張り付けられていますが、SP-10mk2と比べて少し厚みが増えています。
その上、バンドの裏側には、薄いフェルトが貼られています。
ブレーキバンドのガイドとローターの隙間にブレーキバンドが入りますが、この隙間とブレーキバンドの厚みがほぼ同じ状態になっています。その為、回転中で機械ブレーキが動作していない状態でも、ブレーキバンドとローターが接触して、異音が出る様になります。
薄いフェルトを剥がして接着剤を綺麗に除去し、ブレーキバンドの調整を行う事で接触を回避しています。

電源ラインに用いる酸化皮膜抵抗器の温度特性が著しく悪くなっている物が有りましたので、該当部品を新品に交換しています。また、OPアンプICの出力のノイズが多くなっていましたので、該当ICを2個交換しています。

当店では、回路基板のメンテナンスの仕上げに防湿コーティングを施しています。
今回は、これが問題を起こしてしまいました。
回路基板上の部品交換を行い、半田の全除去・再半田付けを実施して基板のクリーニングを行います。
その後、仮組み立てを行って動作チェックと仮調整を行い、問題無く動作することを確認します。
今回から電源の3端子レギュレータを交換していますが、新しい部品を取り付けると軽度の発振を起こしました。入出力のコンデンサの値が適合していない為の症状です。通常でしたら定数変更や部品追加の処置は行わないのですが、今回は別です。
入力側に0.33μFのフィルムコンデンサを追加し、出力側を0.1μFから0.22μFに変更しています。この処置で発信が止まりました。
正常動作する事を確認し、防湿コーティングを実施します。
1日開けて防湿コーティング液が乾燥した後、再組立てを行って調整を行います。
この時に、問題が発生しました。
15分程度エージングを行うと、回転ムラが異常に増え、回転時に振動が発生します。
トラブルシューティングの開始です。
経験上、ジャンパー線の導通を確認します。コーティングを施していますので、通常のテスター棒では導通確認が出来ませんので、製品のチェッカーに使用される先端が尖っているチェック棒を用いてチェックします。
すると、10箇所程度で数Ω~1kΩ程度の抵抗値を持ったジャンパー線が見つかりました。
念の為、全てのジャンパー線を交換して動作チェックを行いますが、完全に治っていません。
結局、トランジスタ7個、ダイオード4個を交換して完治しました。

最近、この様な事例が多くなっていますので、今後、ジャンパー線は全数交換を実施します。

今回のメンテナンスにて、今後長期間安定してこの製品の性能を発揮するでしょう。

当店ではSP-10シリーズの安定したメンテナンスができるように、部品関係は常にストックしておりますので、SP-10シリーズが故障してお困りの方やどうも調子が悪いとお感じの方、今後長期間ご使用されたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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商品の修理のお問い合せは下記までご連絡下さい。
電話:0863-53-9922
メール:vintageaudio@csis.jp
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